◆ロックの歴史は、彼を抜きには語れない(ファイナル)♪ | ザ・ブルーズ・ナイト♪~イソノミヤを求めて~

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”イソノミヤ”とは?ギリシャ・イオニア地方のかつての自由で平等な気風の無支配都市であり、伊勢神宮内宮(磯宮)の古い呼び名のことです。


<<私、現役を半世紀やっております♪>>





”彼の音楽のヒストリーなしに

ロックンロールの歴史を遡るコトは、

その遡った歴史自体が

”ノー・ヒストリー”になるコトだろう。”








「ひと通り彼の曲を聴いてみましたが

確かに1950年代中盤のロックンロール・ブームに



ブルーズでガンガンに飛ばしていたのには

正直言いまして驚きました。」








なるほど。

そう言えば、

彼の特徴のひとつに大きな声

と言うのがあるそうです。






「それでいて、何でしょうか?

それは曲のセールスのためも

あるのでしょうけど、


その時々によって

曲のニュアンスを微妙に変えていますね。」







(その時々によって
曲のニュアンスを微妙に変えていますね。)







そうですね。

やはりその辺りは、プロフェッショナル

と言うべきではないでしょうか?







「なるほど。」






それが”怪我(けが)の功名(こうみょう)”

と言いましょうか。






「ハイ?」






色々なプレイの挑戦して、

様々モノを見聞きして


自分のモノに消化して、

カタチにしながら、



リズム&ブルーズのサウンドの

パイオニアとして半世紀以上の間、

現役で活躍していたのです。






<<ローウェル・フルソン続く!>>




今回ご紹介するブルーズ・マンは

前回に引き続き

ローウェル・フルソンです。



(今回ご紹介するブルーズ・マンは
前回に引き続きローウェル・フルソンです。








実は彼の大ヒット曲は60年代にあります。






「それは以外でした。」





「と言いますのは、

40年代にも今やブルーズの代表曲の

"Three O'Clock Blues"

とか・・・。




("Three O'Clock Blues" Lowell Fulson)






"Everyday I Have The Blues"。」







("Everyday I Have The Blues"Lowell Fulson)






はい。





「更には所属レコード会社の

75%を彼のセールスで占めたり・・・。」







はい。







「R&B不況下にもTーボン・ウォーカー、

レイ・チャールズ

そして彼をフューチャーして

積極的にツアーをしたり・・・。」






はい。







「季節商品もありました。

Lonesome Christmas(寂しいクリスマス)








「その他にも・・・

失礼ですが、

ちょっと遅ればせながらの

ヒット曲があったのですネ!」








実はそうなのです。




それで60年代の彼の最初の大ヒット曲

と言われていますが、


Black Nights"





(”Black Nights":Lowell Fulson)






そしてそれに続く、"Tramp"です。





("Tramp":Lowell Fulson)





"Tramp"については、

1967年に R&Bチャートの 5位を

獲得したそうです。





「ホウ~」





"Tramp"は後に、

Otis Redding & Carla Thomas






("Tramp":Otis Redding & Carla Thomas)





Alex Chilton、Tav Falco



そしてZZ Top




("Tramp:ZZ Top





にカヴァーされたそうです。






「これはブルーズと言うよりは

ラップ音楽ですね。」







そうですね。

ですから時代を越えて

現在にも通じるモノが

あるのではないでしょうか。






"Tramp"からのサンプル曲として

Redmanのシングル

"Time 4 Sum Aksion"



Cypress Hillは

"How I Could Just Kill A Man"

があるそうです。




("How I Could Just Kill A Man":Cypress Hil)





また、1954年リリースの

"Reconsider Baby"は

Joe Bonamassa

だけではなく




(Joe Bonamassa)





1960年にElvis Presley に、





(Elvis Presley)





そして1994年にはEric Claptonが

彼のアルバム「From the Cradle」

録音されたそうです。




(「From the Cradle」:Eric Clapton)






「確かに凄い影響力です。

シンガーごとに聞き分けてみると

その個性のあり様が

伝わってくる様で、味わい深いですね。」








曲を今のカタチにリリースするコトで

新たな世代を取り込むコト、



そして

印税で彼の家族やレコード会社も

潤うコトも事実ですが、




その時代でなくては!

その時代に”実際に生きた!!”

彼からでなくては

伝わらないモノがあると

思いマス。







そして彼の曲を通して

その時代を追体験するコトも

あとに続く私たちには

必要なコトなのかもしれませネ!







「確かに”彼のヒストリーなしに

ロックンロールの歴史は語れませんね!」







☆Lowell Fulson - Reconsider Baby ♪

☆Black Nights - Lowell Fulson♪

☆Lowell Fulsom - Tramp 1966





☆ローウェル・フルソン LOWELL FULSON


(1921年3月31日- 1999年3月7日)




いくらかの情報によるとフルソンは

オクラホマ州の

チョクトー・リザベーションで生まれた。

 
フルソンは父親からチェロキー族であることを

告げられたが、

彼はまたチョクトー族であることも主張した。





12歳の頃に叔父にギターをもらい

すぐに上達した。





そしてハウス・パーティなどで

アコースティック・ブルースを

演奏するようになった。





18歳で彼はオクラホマ州エイダに移った。



そして1940年に2,3ヶ月

Alger "Texas" Alexanderに加入した。





(Alger "Texas" Alexande)






カリフォルニアには移らず、


すぐに若きRay Charlesと





(Ray Charles)





テナー・サックス奏者のStanley Turrentineを

含むバンドをつくった。





(Stanley Turrentine)





彼は1940年代はSwing Time Records、



1950年代はChess Records

( Checker labelで)、



1960年代は Kent Records、



そして1970年代は

Rounder Records (Bullseye)で

録音した。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



< 1956年:"Tollin Bells" >



1956年に、ローウェル・フルソンは

クリーブランドのグリーソンでの

ビッグ・ショーと共に年の初めを

中西部で迎えた。




3月フルソンはFort Worth Texasに戻り、

後年ソロ・パフォマーとしての

彼所有の小さなバンドを

リフォームする計画を立てた。





5月に、フルソンと The Moonglowsは

南部でワン・ナイトのツアーをした。


そして、西海岸へ行き、ロスの

5-4 Ballroomでのビッグ・ビジネスを行った。






Checkeで7月に"Tollin Bells"

 "It's Your Fault"をリリース。






"Tollin' Bells"の面は(再び)驚くほどよく、

レコード・バイヤーと一緒に

わずかな影響力しか持たないとみなされる

パフォーマーの役に立った。




事実、曲はシカゴでは

トップ5の売り手の中で評価された。






11月にHollywood Recordsはその再び

この時、彼らは

すべてのR&Bパフォーマーとローウェルの

 "Lonesome Christmas"


パッケージの一部とする

クリスマス・アルバムのリリースを計画した。







< 1950年代後半:Checkerの録音継続 >



1956年後、フルソンはCheckerに残り、

1957年1月後半に

"Blues Rhumba""Please Don't Go"

をリリースした。





フルソンはLAの5_4 Ballroomで演奏をして、

DJのCharles Trammellと共に

クラブから生放送でフュ-チャされた。




フルソンは6月と7月上旬に

Jimmy McCracklinバンドと南西部をツアーした。




(Jimmy McCracklin)





8月に Checkerで

"You're Gonna Miss Me"と

"Don't Drive Me Baby"

をリリース。





9月にローウェル・フルソンは



The Cadillacs, Coasters,





(The Cadillacs)





Johnny "Guitar" Watson,




(Johnny "Guitar" Watson)





 Ernie Freeman & his band,





(Ernie Freeman)





そして 他をフューチャーした

ショーの一部として

中西部のツアーにサインした。








彼は Big Maybellとのツアーそして




(Big Maybell)





Hollywood Recordsの

彼のレコード"Lonely Christmas”

の再リリースでその年を締めくくった。





フルソンは50年代後半に

Checker Records用の録音を続けていた。





1959年 "It Took A Long Time"

"That's All Right"をリリース。

2年以上の間、彼のベストセラーになった。







< 60年代:彼最大のヒット曲 >




60年代中頃の Kent Recordsへの

レーベルの変更は更に価値があろうとも、


レーベルたちのModern/RPM/Flair family

の生き残りは10年を超える挑戦の中で


認められる規模では彼の最初の大ヒット曲


"Black Nights""Tramp"


をリリ-スしたのだった。





Otis Redding と Carla Thomasが

Stax-Volt用に"Tramp"のヴァージョンを

出したとき、彼はカバー・レコードの

古い対象でさえあったのだ。





☆Otis Redding & Carla Thomas - Tramp (1967)




*なおこのカバー・レコードは

本人の作品以上にヒットしたらしい。






60年代後半フルソンは再び弱る前に

Jewel と Ric用にいくらかの曲を録音した。



それからBlues Bullseye とRounder labels用の

CDと一緒にブルーズ最前線に戻っていった。



       (Lowell Fulson :

       Tulsa Red Sings The Bluesより抜粋)



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・







彼の最も忘れられないそして影響力のある

レコードは以下の曲が含まれていた

"Three O'Clock Blues"


(今やブルーズのスタンダード曲)、





"Everyday I Have the Blues"


(Memphis Slimが書いた)、





"Lonesome Christmas"

"Reconsider Baby"は、




Joe Bonamassa

だけではなく

1960年にElvis Presleyに、


そして1994年にはEric Claptonが

彼のアルバム「From the Cradle」

録音された。





そして "Tramp"は、

 Jimmy McCracklinに編曲され後に、

Carla Thomasと一緒にOtis Reddingが、


Alex Chilton, Tav Falcoにカヴァーされた。




(Tav Falco)





"Reconsider Baby"は1954年に

Chess Recordsとの長期契約に

同意したことで生まれた。



それはテノールのDavid "Fathead" Newman





(David "Fathead" Newman)





とバリトンのLeroy Cooperを含む





(Leroy Coope)





サックス部門と一緒に

Stan Lewis'監督の下に録音された。








1952年と1954年にJackie Brenstonは

フルソン・バンドとプレイした。




(Jackie Brenston)





フルソンがロスを拠点とする

 Kent Recordsに移籍したとき、

1962年までChecker labelにいた。






1965年、"Black Nights"は10年越しの

彼の初ヒットになり、


"Tramp," ではより良くなり、

R&Bスターダムのギターリストとして

リスト入りしたのだった。






1980年代からは海外にまで進出し、

その後も1990年代までツアーや、

ヨーロッパのレーベル

(Rounde、Blue Phoenix Records、

Bullseye Blues labels)

などのレコーディングを続けた。




1993年カリフォルニア州オークランドの

Paramount Theatreでの



"California Blues - Swingtime Tribute"

と言うタイトルのショーが




フルソン・プラス Johnny Otis, Charles Brown,




(Johnny Otis)






(Charles Brown)





Jay McShann, Jimmy Witherspoon,





Jimmy Witherspoon





 Jimmy McCracklin そして Earl Brown

と共に開幕した。




同年、W.C. Handy blues awardsを獲得し、

殿堂入りを果した。





1995年には Them Update Blues がグラミー賞の

ベスト・トラディショナル・ブルース部門に

ノミネートされた。






フルソンの最後の録音は、

 Jimmy Rogersとのデュエットで




(Jimmy Rogers)




"Every Day I Have the Blues"だった。






後に1999年 Atlantic Recordsから

"The Jimmy Rogers All-Stars:

 Blues, Blues, Blues."

としてリリースされた。





("The Jimmy Rogers All-Stars:
 Blues, Blues, Blues."







1999年3月、カリフォルニア州ロングビーチで

ロスアンゼルスの居住者としてフルソンは亡くなった。




彼の仲間のTina Mayfield は死因について

腎臓病、糖尿病と鬱血性心不全からの

合併症であると述べた。




(当時)彼は4人の父親であり、

13人の祖父であった。




フルソンはカリフォルニア州

イングルウッドにある

イングルウッド公園墓地に埋葬された。










< 現在に与えた影響 >




2004年、映画レイ(レイ・チャールズの伝記映画)

においてフルソンはブルーズ・ミュージシャンの

Chris Thomas Kingによって演じられた。





(Chris Thomas King)




2003年 ZZ Topからリリースされた




(ZZ Top)




Mescaleroは彼らヴァージョンの "Tramp"が

入っていて、


☆ZZ Top "Tramp"(2003's Mescalero)♪,




曲の再現するための

ひとつのインスピレーションとして

フルソンのギターの才能を引用したのだった。





1993年、Redmanのシングル

"Time 4 Sum Aksion"


Cypress Hillは

"How I Could Just Kill A Man"として


フルソンの"Tramp"からのサンプルを

含んでいる。





2007年、犯罪映画「American Gangster」




(「American Gangster」)




のサウンドトラックでフルソンの曲

"Why Don't We Do It in the Road?

挿入されている。




1970年の彼のアルバム「In A Heavy Bag」





(「In A Heavy Bag」)



の中でビートルズの曲をカバーした。






1987年、Salt-n-Pepa は




Hot, Cool & Vicious:Salt-n-Pepa)





 "Tramp"の現代ヴァージョンを

アルバムHot, Cool & Vicious にて録音した。



☆Salt'N'Pepa Tramp♪





フルソンの曲は

 Eric Claptonが「 From the Cradle 」(1994)、


☆Eric Clapton - Sinner's Prayer ♪





そして Ray Charlesが

彼のファースト・アルバム

「Ray Charles 」(1957)の中で、




(「Ray Charles 」(1957))





☆Ray Charles - Sinner's Prayer (1957)




そして彼の最後のアルバム

「Genius Loves Company」(2004)の中で





(「Genius Loves Company」(2004))





B.B. King とBilly Prestonによって

カバーされている。



☆BB King, Billy Preston & Bruce Willis
- Sinner's Prayer ♪

 


               (ウィキペディアより抜粋)


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