◆兎(と)にも角(かく)にも 彼はブルーズが大好きだったのサ! | ザ・ブルーズ・ナイト♪~イソノミヤを求めて~

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”イソノミヤ”とは?ギリシャ・イオニア地方のかつての自由で平等な気風の無支配都市であり、伊勢神宮内宮(磯宮)の古い呼び名のことです。


<<彼はバスルームにて・・・。>>



「23歳でデビューして

8枚のシングルをリリース。」





その1曲の"T-99ブルーズ"が

USビルビードR&Bチャートに

21週ランク・イン!






("T-99ブルーズ")








「そしてついにはNo1を獲得しました!!」





その勢いで地方巡業でも

最高待遇のツアーが組まれたそうです。






それからその翌年も

彼の第2のビッグヒット曲

"Meet Me With Your Black Dress On"を

録音しました。






("Meet Me With Your Black Dress On")







「それはヒット曲続きで

幸先(さいさき)良いですネ!」








その曲には、興味深いエピソードがあります。





「ホウ~。

それは何でしょうか?」







曲を録音するには

音響効果を出す必要があるかとは

思いますが・・・。






「そうですね。

やはり曲調にそった効果が出た方が


創(つく)る側としても、



また曲を受け取る側としても、



アーティストのイメージを

多く得るコトが出来るでしょうから、




そのメリットは大きいかとは思いますよ。」







そこで選ばれた場所が

バスルームでした。







「・・・・・?」







「バスルームって・・・。


あのお風呂・・・。


海外では

確かバスタブかシャワールーム・・・。





あっ!そして更には

おトイレつきでしょうか?」








そうです。

そのバスルームだったそうです。





(そのバスルームだったのです。)







「・・・。」





「これは私の邪推(じゃすい)なのですが。」






はい。





「事務所に力(ちから)がなくて・・・。」


「または

スケジュールを詰め込みすぎで、


録音スタジオを確保できなかったとか・・・。」




「もしくはスタジオ側と仲が悪くなったとか・・・。」



「それで手近にあったバスルームで

泣く泣く録音するコトになってしまったのでは?」








それはどうも私では判断しかねますが、^^




ただ話題性と言う意味では

このエピソードは曲のセールスに

一役買っているコトは事実ですネ!







<<ジミー・ネルソン再び!>>




今回ご紹介するブルーズ・マンは

引き続きジミー・ネルソンです。





(今回ご紹介するブルーズ・マンは
引き続きジミー・ネルソンです。







「ツアーは続いてゆきます。」




サンフランシスコの

フィルモア・ストリートから

ハーレムのアポロ・シアターまで


そしてワシントンD.C.のハワード・シアター

などなど。





「大活躍ですね。」





そうですね。



それからしばらくして

彼は妻に選んだ方と出会って

彼の故郷のテキサス州

ヒューストンに移り住んでしまいます。





「あれ程の活躍をみせた彼に

何かあったのでしょうか?」






おそらくは新しい音楽の流れに

ついてゆけなかったのではないでしょうか?





「例のロックンロール革命でしょうか?」







(例のロックンロール革命でしょうか?)






おそらく・・・。






それで彼は故郷に落ち着いて

建設業に従事する傍らで

バンドに参加したり、

曲を書き続けていたりしたそうです。





「常に音楽に接する身を置いて、

チャンス(機会)を待つ。」


「まるで赤穂浪士の様ですネ!」








(「まるで赤穂浪士の様ですネ!」)







そこまで戦略的だったかは

返答しかねますね!^^





それよりも彼は

音楽に接しているコトが大好きだった!

のではないでしょうか?





「なるほど・・・。」


「生活のタメとか、

生き残りのタメとかに

策(さく)を労(ろう)するより以前に、


まずは彼は”音楽が大好きだった”

と言うコトですネ!」








そうです。


彼の他のコトについては分かりませんが、

コト音楽に関しては

まず間違えはないかと思われます。





「ホウ~!」






例えば・・・。




彼はユニークな話し方をするそうです。





「それはどの様な?」




リハーサルの時などに

どうしてもテンションの

上がらないメンバーに対して


声をかけてあげて、





「はい」




メンバーが今やるべきコトを

相手のコトを褒(ほ)めながら、


しかもその相手が孤立しないように

面白おかしくサポートをしてあげるのです。





「それは凄いですね。」






彼はヴォーカリスト(マイク持ち)ですから

MCも得意かとは思いますが、




それにしても!



音楽に接している”その場(ば)”を、

そして”その場(ば)”に居てくれる”メンバー”



”彼は好きで好きで堪(た)らなかった!”

・・・のではないでしょうか?






「フムフム」





ですから、彼はメンバーを信頼して

最高のパフォーマンスの状態にするために

智慧を絞って、



更に・・・。





「更に・・・。何でしょうか?」






その環境において

”彼が一番遊んでしまう

・・・のです。





(その環境において
彼が一番遊んでしまうのです。)







「彼が一番遊んでしまう・・・のですか?」





そうです。


そんな彼は”今や誰よりも自由な状態です!”



そして彼はステージの上で、

”最高のクリエーターになるのです!”






「OH!」





そんな子供のように楽しそうに

はしゃいでいる彼の姿を観(み)ると

どうでしょうか?





「楽しそうで、観(み)ているこちら側としても

一緒に混ざりたくなりますネ!」^^







80年代にレコード会社が

彼の曲10曲を発売したコトを

キッカケに、



彼はブルーズ・ファンから

広く注目される様になったそうです。






「ついに復活ですか?」







そうですね。




それから録音はしていたモノの、

リリースしていなかった曲が

発売になるなどして・・・。





そして1999年にはツアーを再開。




「1999年って?」




そうです。

その頃、彼は御年(おんとし)80歳になります。






(その頃、彼は御年(おんとし)80歳になります。)





「それは素晴らしいです!!」




「大概の方でしたら

明らかにお仕事から引退などして、


それこそ、ひ孫さんくらいは・・・。

いらしての良いお年ですよネ!」







そうですね。


あ~っ!

ご理解頂けたでしょうか?





ハイ!彼の音楽に対する

愛情!情熱!



そして何よりも

彼の生き様を魅せて頂いた様に思います。」








☆Jimmy T-99 Nelson♪

☆Jimmy T-99-Nelson / Hot Tamale Man ♪

☆"Piney Brown Blues" Jimmy "T-99" Nelson
& Sean Carney Band Big Joe Tu♪











☆ジミー・ネルソン Jimmy "T99" Nelson



 (1919年4月7日- 2007年7月29日)




アメリカン・ジャンプ・ブルーズ、

リズム&ブルーズ・シャウター

そしてソングライター。





偉大な力強さを誇るヴォーカリスト

そして驚異的な感情の深さ


(彼の声は偉大なブルーズの

楽器のひとつと広く考えられている)、




ネルソンは古典的なR&Bバンド・フォーマット

(ピアノ、ウッド・ベース、ギター、

ドラムスそしてホーン)をしばしば録音した。






伝説的な Joe Turner
/Pete Johnson







(Joe Turner)






(Pete Johnson)






のコラボ同様に、


ピアノまたはサックスは

いつもその場を支配していると言うよりは


アンサンブルの一部としてサーブして

ギターと一緒にスポットを浴びていた。








< 経 歴 >


より多くのツアーが続いた。


Lowell FulsonやRoy Brownとの





(Lowell Fulson)







(Roy Brown)





テネシーとミシシッピー州のツアー


そしてニューオリンズのDew Drop Innでの

フル・セッションに至った。







1955年ネルソンはNettie(現在は亡くなった)

と出会い、そして彼の故郷のテキサス州

ヒューストンをすみかに選んだ。



次の20年ネルソンは落ち着いて

建設業の仕事に就いた。

けれども彼はバンドに参加して

そして曲を書き続けていた。






ヒューストンに移転した後の

ネルソンの最初のヒットは、

 "Free and Easy Mind,"

Chess用の地域ベストセラーになった。






1980年代、エース・レコードがアルバムで

ネルソンの曲を10曲、発売したとき、

彼はブルーズ・ファンに広く注目される様になった。






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ネルソンはより有名なDon Robeyよりも





(Don Robey)







むしろ製作者の Steve Poncio を選んだ。


なぜならRobey がDuke そしてPeacock帝国を

支配したのだが、


”私は(正当な賃金が)支払われないコトについて

Little Richard やBig Mama Thorntonから






(Little Richard)







(Big Mama Thornton)






それらの話を聞いた”とネルソンが言ったからだ。





近年、テキサス音楽は

世界中的なリバイバルの

関心に浴して、


彼の所有するバンドのブルーズ


”T-99”はヨーロッパ、シカゴとロングビーチ

(カリフォルニア州)でフェスティバルに

出演をして、途方もなく成功した。


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Japanese P-Vine Recordsからの

編集アルバムSweet Sugar Daddy、



それは主に1960年代と1970年代から

リリースされなかったスタジオ記録から

成っていて、1988年にもまたリリースされた。







・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ネルソンのユニークな話法は

ヒューストンの

セッションで明らかだった。




彼は彼の望むサウンドと

フィーリングを得るために



ミュージシャンたちを騙して、

そして励(はげ)ました。



”ベース担当!”

彼はヴォーカルのブースから呼んだ。




”なぁ!君はなぜ座ってリラックスしないんだい?

ちょっとスツールに座って、


ーさぁ、やろう!やろう!ー


今、君は足を組んで、

そしてジミーのためにブルーズを演奏するんだ。



わかった?一緒にかい?


君はいいヤツだ!それをわかっているかい?


そこの君!さぁやろう!”


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1999年、ネルソンはツアーを再開して、

Bullseye Blues & Jazzレーベルから

アルバムRockin' and Shoutin' the Blues

をリリースした。






(Rockin' and Shoutin' the Blues)






このアルバムは翌年の W.C. Handy賞の

2つのカテゴリーにノミネイトされた。





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ネルソンは非常に魅力的だ。


この時、ベーシストJohnny Falkは

口を大きく開けて笑った。



ホプキンスによるギター・ソロの間


ーひとつの美しいワン・テイクー


ネルソンは大声で言った。




”そうそう、アヒルからバターを入手!”



新しく完成されたアルバムは

ヒューストンはもちろん

カリフォルニアでも録音され、



それはネルソンが強くそして多産な

ソングライターに有り続ける証明だった。






彼の曲は、常に深さにおいて

それぞれの課題を開発するコトで知られていた。


”私は歌のために7つの詩句を持ちたい”

と彼は言う。




それにもかわらず

彼の歌は”七面鳥の足の骨にめげない”とか、



または女性に会うと、

”短く、ぴったりした、黒いドレスで”など、



彼はフィーリングとウエットを効かせ、

そして洗練されたユーモアで歌うのだった。


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彼が亡くなる前に、彼が所有する

Nettie Marieレーベルより新たな2曲が

あとに続き録音され、


両方ともDuke Robillardを含む

all-star back-up bandをフューチャーした。






(Duke Robillard)






2004年、エースはCry Hard Luckをリリース。






(Cry Hard Luck)






それは1951-1961年からの

Nelson's Kent & RPMの録音の再発行を

フューチャーしていた。





2007年7月29日、ネルソンはヒューストンの

老人ホームで癌のために亡くなった。







               (ウィキペディアより抜粋)


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