上手いけど、ちょっと残念な販促事例 | 会社が勝手に良くなる指示ゼロ経営

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指示、命令、管理は人材と組織をダメにします。「自分で決め、考え、行動する」指示ゼロ、自己決定の組織運営でチームは驚くほど活性化します。
ブログでは実践と研究で得た知見をお伝えしていきます。

■マーケティングには「察するチカラ」が必要ですね

販売が上手な人って、お客様の感情に火を付けるのが上手いです。

この商品・サービスを購入すると、「自分がどうなるのか?」…訪れる素敵な未来をイメージさせるのが上手ですよね。

モノに溢れた時代ですからね、モノの説明をされても欲しくはならない。
「自分がどうなるか?」にしか興味がないわけです。

さらに、問題解決型の商品・サービスの場合、今の状況に危機感を持っていただく事も重要です。

「放っておくと大変ですよ」ということを伝える。

友人の歯科医は、治療よりも予防に力を入れていますが、基本的にマーケティングが難しいと言っています。

やっぱり人って、痛くならないと行動しないですからね。
いずれ痛い思いをすることが分かっているのに…(泣)

彼は、専門家として顧客に正しい情報を伝えています。
その中には嫌な情報も入る。
決して煽ることなく、冷静にプロとして伝えるべき事を伝えているのです。

先日、薬局に行ったらこんなディスプレーがありました。

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薬局のディスプレー



写真だと分かりづらいですが、これ、立体的になっているんです(笑)

お客様を観察しましたが、この前を通ると必ず見ますもんね。
そして恥ずかしそうに笑う。

効いているわけです。

でも、残念なのは、「図星」と思った人は、恥ずかしくてこの商品をカゴに入れらない。

行動がストップしてしまうと思います。

「感情を刺激して行動を促す」

感情に火を付けるのは上手かったけど、行動デザインが残念だと思いました。
余計なお世話ですが…(笑)

常にお客様の視点に立つことが大切。


マーケティングには「察するチカラ」が必要ですね。


それでは、今週もがんばりましょうね!