喧々諤々の議論をしても決裂しないチームをつくる | 会社が勝手に良くなる指示ゼロ経営

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指示、命令、管理は人材と組織をダメにします。「自分で決め、考え、行動する」指示ゼロ、自己決定の組織運営でチームは驚くほど活性化します。
ブログでは実践と研究で得た知見をお伝えしていきます。

昔はビニールがかけられている本っていえばアレしかなかったんだけどね…(笑)
最近は児童書にもかけられているのか。

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先日、読売新聞に興味深い投書が載りました。

書店に対し、「児童書にビニールをかけないで、内容が見れないから」という投書に対するレスポンス投書でした。

これが素晴らしくて、「ハッ」とさせられました。

「店員さんに、『内容を見たいのでビニールを外して』とお願いしてみてはいかがですか?」

シンプルでしょ?

逞しいでしょ?

コミュニケーションの神髄です。

この簡単なひとことが言えないのは、「何でなの?」と心に被害者意識が芽生え、感情的になるからです。

世の中、自分に都合よく出来ているわけがない。
別に、意地悪しているんじゃないって事は分かるんだけど、「何でなの?」って被害者意識は誰の心にも立ち上がるものです。

問題は、立ち上がった被害者意識に取り憑かれるか、ギリギリのところで距離が置けるかです。

距離が置ければ、行動は支配されない。


何で、こんな話をしたかと言うと、指示ゼロ経営に必要なことだからなんだよね。

キレイに統制された組織では、本音で何かを議論するということがありません。

管理・統制がない指示ゼロ経営では、自分たち主体で決めるから、喧々諤々の議論が当たり前になります。

エレルギーが要るよ。

慣れないうちは感情的になり自分の意見が伝えられないんだけど、やがて感情との付き合い方が上手になってきます。

そうなると、議論が深まるので、本質的な問題解決のアイデアが出ます。


さて、件の投書は次のように締めくくられています。

「中身を見た上で買わなかったとしても、こちらがちゃんとお礼を言えば、店員さんも気持ちよく対応してくれますよ」

コミュニケーッションは「生きる力」ですね!