昔はビニールがかけられている本っていえばアレしかなかったんだけどね…(笑)
最近は児童書にもかけられているのか。
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先日、読売新聞に興味深い投書が載りました。
書店に対し、「児童書にビニールをかけないで、内容が見れないから」という投書に対するレスポンス投書でした。
これが素晴らしくて、「ハッ」とさせられました。
「店員さんに、『内容を見たいのでビニールを外して』とお願いしてみてはいかがですか?」
シンプルでしょ?
逞しいでしょ?
コミュニケーションの神髄です。
この簡単なひとことが言えないのは、「何でなの?」と心に被害者意識が芽生え、感情的になるからです。
世の中、自分に都合よく出来ているわけがない。
別に、意地悪しているんじゃないって事は分かるんだけど、「何でなの?」って被害者意識は誰の心にも立ち上がるものです。
問題は、立ち上がった被害者意識に取り憑かれるか、ギリギリのところで距離が置けるかです。
距離が置ければ、行動は支配されない。
何で、こんな話をしたかと言うと、指示ゼロ経営に必要なことだからなんだよね。
キレイに統制された組織では、本音で何かを議論するということがありません。
管理・統制がない指示ゼロ経営では、自分たち主体で決めるから、喧々諤々の議論が当たり前になります。
エレルギーが要るよ。
慣れないうちは感情的になり自分の意見が伝えられないんだけど、やがて感情との付き合い方が上手になってきます。
そうなると、議論が深まるので、本質的な問題解決のアイデアが出ます。
さて、件の投書は次のように締めくくられています。
「中身を見た上で買わなかったとしても、こちらがちゃんとお礼を言えば、店員さんも気持ちよく対応してくれますよ」
コミュニケーッションは「生きる力」ですね!