ども。 タオです。 元気そうに見えて全然調子が出ない我がビーノ。 これまで色々と新品の純正パーツに交換したり、社外パーツに変えたりしてますが、全然よくなりません。 平地ではブイ~ンと元気よく走ってはいるんですが、坂道になるとパワーが出ず35kmとかに…。 下りだったら80オーバーとかいけるんですが、何で上りだけこんなにパワーが出ないんでしょうかね? キャブや駆動系は散々みましたが、どれも決定的な原因に繋がりません。

 

 

 

 

 

ちなみに坂道の勾配は11%! 100m進んだら11m高さが上がる角度です。 なかなかの角度です。 こんな急坂 避ければ問題なしかも? でもここを避けたら遠回りなんです(涙) それに、この急坂で調子がいいときに50kmでガンガン進んでくれたので、また元気に登れるようになってほしいんですよねw

 

 

 

 

 

 

 

さて、今日も各部のチェックw  以前にマフラーの排気漏れを発見しましたが、その後は…

 

…ん? あれ?  また漏れている??? 

 

え? でもフランジは濡れてないぞ?

 

 

 

 

 

 

 

げっ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何とシリンダーとヘッドの隙間から漏れだしているではないか!! パワーが出ない原因はこれだな!?(確信)

 

 

でもキックしても極端に軽い訳じゃないんですけどね。 …たぶん。 

 

原因は絶対これしか無いでしょ!(ホントか?)  しかし まぁ、まさかシリンダーから漏れてたとはねぇ…。 ま、古いバイクなので仕方が無いですね。

 

 

 

 

 

 

 

…という事で、腰上のオーバーホールをすることにしました。 未だに純正の新品部品が手に入るって、ヤマハさん素敵過ぎw ホンダだったら既に廃盤ですね(笑)

 

 

 

で、このヤマハ純正部品で気になったのが…

 

 

 

 

 

 

ピストンだけ MADE IN THAILAND!!  他はJAPANですが何故かピストンだけ。 このピストン大丈夫なのか?(笑) 純正なのにタイクオリティーって(汗)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘッドを外しました。 カーボンが少し溜まってました。 ヘッドのナット4つのうち、1つがかなりユルかったです(汗)  4つのトルクが一緒ではないってヤバい(笑) この時点でアウトっすね(汗) …って、そこはもらってから一度も整備してなかった自分が悪いんですけどね(笑)

 

 

 

 

 

 

う~ん、完全にシリンダーから漏れてましたね~。

 

 

 

 

 

 

 

シリンダー側は…うん???

 

 

 

 

 

 

 

 

ええーーーー!?

 

…って、分かります?

 

 

 

 

 

 

 

ヘッドガスケットが変形している…。 経年劣化でガスケットがこんな風になるもんなの??? ガスケットの穴が縦穴に伸びきっている!!  若干ピストンの箇所にもガスケットが干渉していたし。 これ取り付けた時に適当にやってない??? こんなの初めて見たわ。 酷すぎw  

 

 

 

 

 

 

 

ピストンの頭にカーボンが結構溜まってる。

 

 

 

 

 

 

 

あ~。 ちょっとピストンに縦傷がありました。 触った感じでは致命的な深い傷は無いと思います。 たぶんw シリンダーには目立った傷はありませんでした。 このピストンのリングは大丈夫なようです。 焼きついた訳では無さそう。 調べたら暖気しないで いきなりブン回す乗り方してても縦傷が入るらしいですね。 暖気…したことないなぁ(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

反対側は色が付いてた。 これ何だろう。 カーボン?

 

 

 

 

裏はオイルが溜まってる感じでした。

 

 

 

 

 

 

 

シリンダーを外すと…

 

げっ!  こ、これは錆びでは??? じゃあさっきのピストンの色が付いてたのは錆びなのか? 

 

この錆びは明らかに鉄の錆び! アルミの錆びとは全く違いますね。 これアルミだから違う場所の鉄の錆びなのは明白…。 嫌な予感しかしません(涙)

 

 

 

 

 

 

 

 

これはクランクのベアリングの錆びな気がします。 つまりこのエンジンは何らかの原因で水が混入したかもしれません。 または水没した経歴があるのかも(涙)   もう溜め息しか出ません。 とは言え、もうオーバーホールパーツ買っちゃってるし仕方なく作業を続ける事にしました。 こりゃ先々クランク交換した方がいいかな? いやエンジン載せ替えた方がいいかもね(笑)

 

 

 

 

 

 

さて、新品のピストンですが、ピストンリングを取り付けないといけません。 サービスマニュアルにもトップリングとセカンドリングの記載がありませんでした。 嘘やん(涙) 色が違うようですが、どっちがトップ??? 

 

結局ネットで調べるしかない(汗) その情報が嘘だったら終わりです。 

 

 

 

 

 

 

 

ネットの情報通りに組んでみました。 超 鵜呑みですw  ねずみ色(銀色)がトップリング、黒がセカンドリングとのこと。 一応古いピストンも見てみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

確かにセカンドリングが黒っぽい気がします。 大丈夫でしょう!(ホンマかいな)

 

 

 

 

 

 

 

さて、新しいピストンを組みつけていきます。 矢印を排気側に合わせます。 横型エンジンなので下側が排気側ですね。

 

 

 

 

 

 

 

先にサークリップを取り付けておきました。(片方だけ)   このサークリップの取り付け超苦手です。 めっちゃ時間掛かりました(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

やっと全てのサークリップを付けることが出来ました。 この作業大嫌いです!!!(笑)  慣れなんでしょうけどね(汗) そんなに作業する機会がないので慣れません。 ここだけ誰かやってください(笑)  ホント嫌い(笑) 何か特殊工具があるんだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピストンさえ付けば後はリングを手で縮めながらシリンダーをスコッと入れるだけ。 新品リングだから固いですね。 なかなか入りませんでした。 まあ結局は不器用なだけですけど(汗) でもまあリングがちゃんと入ってシリンダーを取り付けることが出来たので、トップとセカンドのリングは合っていたのでは? 間違えていたら取り付けられないと思うので。 (たぶん)

 

 

 

 

しかし、このヘッドガスケット、経年劣化であんな風になるかな~。 どう考えてもならない気がします。 グイ~っと無理やり入れて、あ~やっちまった~。 まあいいや。 とりあえずヘッド付けてみよ~。 あ、エンジン掛かった。 大丈夫や~ん。 …と、そんな感じだったのでは??? 知らんけどw 気になって仕方が無いです(笑)

 

 

 

 

 

 

 

さて、ヘッドを付けてナットを徐々に締め付けながらキックをしまくり、ピストンの当たりを出しながらナットを規定のトルクまで締めていきました。 当たりを出さないとエンジン掛けた瞬間壊れそう(汗) ここは慎重に!(誰に言ってるんだか)

 

プラグを付けてキックすると、めっちゃキックが固くなりました。 圧縮バッチリでしょう! 比べると前の状態がどれ程圧縮がショボかったのかが分かりますね。 さてさて、エンジンを掛けてみましょう!

 

 

 

 

 

 

 

ブイィ~~~ン!! 問題なくエンジンが掛かりましたw 

 

 

 

 

 

オイル ギドギドにして組んだので排気ガスがモックモクでした(笑) 写真じゃ分からなかったので絵を追加(笑)

 

 

 

 

 

 

 

カウルも組みあがりました。 試乗が楽しみですw (本日予定ありで乗れず…。)