ほんとうに久しぶりになってしまった、小劇場観劇の感想。


小劇場には全く行ってなかったということではなく、ひと月に1回行くか行かないかだけど

行ってたんです。


でも観劇の感想を書く気が起らなかった。それはなぜか。


感想というか、批評を書いてる自分が何様なんだと嫌悪感に襲われたから、です。


結局、偉そうに感想なり批評なり書いてみても、

じゃあ、自分には作れるのか?舞台を。

こんなにたくさんの人を集められるのか?

などなど、思ってしまったわけです。


じゃあ、なんでまた書こうと思ったのか?


それは、今回の舞台が久しぶりにいい舞台だったと思ったのと、

急きょ観に行くことにした、2週間後のこれまた別の舞台の感想を書く時のための予行演習、みたいな。


最後にこれだけは言いたい。


これからまた何か偉そうなことを書いたとしても、決して製作者さんたちをリスペクトする気持ちは

忘れてませんよ!!


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キャスト

森蘭丸:吉山博海

茶々:井家久美子

初:大友沙季

ナタリ:河合優

お緑:小林千紘

美枝:古家後里恵

石田三成:ぜん

江:なかがわあつこ

織田信長:八木岳


熊谷正明:石渡弘徳

熊谷永臣:内田雅人


豊臣秀吉:小埜祐介

五郎:風間康平

徳川家康:木村俊之

明智光秀:末次祐季

真田幸村:村田佑輔

徳川秀忠:森ひであき


坊丸:伊藤聖将

安友:井上泰一朗

千姫:木村未来

和香:倉本恵理

平助:斎藤量平

安和:榊原茜

力丸:佐藤剣太

左衛門:鈴木龍樹

妙:野方こはる

佳代:前野くるみ

雪:深月要

暗殺者:末次祐季


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@萬劇場 (大塚)


まずは劇場の感想から。


小劇場界隈ではよく聞く名前で、しかも家から近所にもかかわらず、

一回も行ったことがありませんでした。


行ってみてわかったこと。


すごくいい劇場


劇場の舞台も広いし、何より観やすい!

惜しむらくは、椅子。

普通のパイプいすで、まあいいんだけど今回みたいな長丁場の舞台では

少しお尻が痛くなった。


でも、とてもいい劇場。


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それでは舞台の感想を。


今回は、千姫役で出演されてる、木村未来さんを応援するために観劇しました。


なのでこの、劇団アニマル王子、なる劇団のことは全く知りませんでした。

ほかの劇団の舞台を観に行ったときにもらえるフライヤーでも

この劇団の名前は見かけなかったなぁ・・・。


ネットで断片的に見た、今回の公演のフライヤーから推測するに

おそらく歴史ものなのかな、とは思っていた、これぐらいの知識。


楽しい前説(関係ないが、最近の劇団って前説するところ少なくなった)が終わり

舞台スタート。


導入部分で、この舞台のアウトラインは把握できた。

それと同時に、


『またかよ・・・』


と思ってしまった。

歴史もの + タイムリープ

正直、食傷気味なんだよなぁ・・・。

歴史ものと言ったらタイムリープ、みたいな決まりでもあるのかよ・・・。

そんな事を思ってしまうほど、見たことのある設定。



ただ、今まで見た舞台より、引き込まれるものがあった。

主人公が何回も何回も時空を行ったり来たりする。

何回も繰り返されるシーン。

そのたびに演者さんも当然ながら、同じシーンを演じる。

でもそれが、すべてが、まるで初めて演じたかのような新鮮さを感じた。

丁寧さを感じた。


私がこの舞台を観に来た目的である所の、木村未来さん。


最初のほうのオープニングに少し姿が見えたけど、

ちゃんと筋に絡みだしたのは、ほんとに終盤。90分くらいたったころだった。

まだまだ場数も踏んでないとは思うのだけれど、堂々としていた。

今まで見た舞台の中で一番良かった。

この座組についていけば、成長できるんじゃないかな、と思った。


話は変わりますが、私は退屈な舞台を観ると決まって、90分くらいすると時間が気になりだす。


今回の舞台は120分くらいあったかと思うが、時間はさほど気にならなった。


そして終演後。


そそくさと帰る私。


舞台が終わって、客席にあいさつに行くのであろう演者さんと何人かすれ違ったけど、

みなさん深々と、お礼を言ってくれた。こちらのほうが恐縮してしまった。


いい座組だなぁと思った。


それでは