関東クリニックを開業される先生からの、ご質問に答えた内容を記載しています。
空間の色に関しては特に単にキレイ、可愛い等の理由で色選びは出来ませんよね。
1、受付カウンターと、その上の収納用棚
玄関入って右手、事務員二人ほどが座れるスペースのカウンターです。
白か、ナチュラルな木の色か、ダークブラウンか、くらいしか選べないと思いますが。。
患者さんが待合の椅子に座って正面に見える診察室と、処置室のドアは、明るめの木の色です。
ドアに合わせた色がよいでしょうか?少し落ち着いて見えるダークブラウンもよいでしょうか?
アドバイス:
受付は患者さんが入って直ぐに向かう場所ですから、周囲と同じで溶け込むような色にすると
特に高齢者、子供が目的の場所に辿り着けない不安感を(無意識ですが)
感じますので、目立ち過ぎて空間の雰囲気を壊してしまうような色は、
避け、診察室、処置室のドアとは異なる「ダークブラウン」をお勧めします。
2、メインの診察室の机、いす、患者さん用のいす
患者さんとお話しをするメインの机です。電子カルテのパソコンや顕微鏡が並びます。
ナチュラルな木の色が患者さんは落ち着けるかな、と思う一方、比・較・的若い女医に対して、信頼感が生まれやすいのは濃いブラウンかなと思ってみたり・・・、いかがでしょうか?椅子は、座面の色を選べます。かゆい患者さんがほとんどなので、オレンジ系とかより、グリーン系がよいのかなと思ってみたり・・。
アドバイス:
そうですね、受付と同じく、先生の場所をしっかり表すためにもナチュラルな色より、
「ダークブラウン」をお勧めします。
患者さんの椅子の座面:
オレンジ、イエローは体温が上がり、おっしゃるように痒さを引き出してしまいますから、
モスグリーン又はネイビー、ダーク系のパープルをお勧めします。
3、スタッフ動線の収納棚
診察室、スタッフ用流しに続いて、腰の高さくらいの収納棚をつくります。一般的には白が多い印象です。でも、先輩のクリニックを見学した時、濃いブラウンも、ちょっといい感じでした。ブラウンだと、狭く見えるでしょうか?
アドバイス:
確かに、白よりブラウン系の方が空間は狭く見えますが
その棚が高い位置にあるわけではないなら、ダークブラウンでも問題ありません。
床から高い位置までダークブラウンが来ると、圧迫感が白よりは
多少ありますが、低い位置(腰の高さなら)ならOKですよ。