緑、グリーンは癒しになるリラックス出来るという認識はかなり浸透し、建物や日用品にも数多く取り入れられています。
特に建築物では病院や休憩所にグリーンを使用する傾向がかなり広まっていますが、ここでちょっと考えてみたい問題が有ります。
建築物などに用いられる塗料や資材のグリーンは比較的淡いトーンのモノですが、人間が視覚的に癒されると思われているグリーンはビビッドトーンからダル、ダークトーン辺りの色です。自然の癒し、リラクゼーション効果を狙ってグリーン系を使用しても、淡いトーンのグリーンでは自然界のグリーンとは異なり、意外に人工的な印象になってしまう可能性が考えられます。ではダークトーンのグリーンを?これも広い面積には向かない色です。
癒しの空間を作るなら、グリーン系を安易に使うより、グリーンの植物の合う空間や植物を実際に空間に置けない場合は、植物を感じられる様な装飾や外から植物を感じ取れる様な窓の配置等々…を考えてみてはいかがでしょうか?