わたしは、いわゆるアダルトチルドレンで、サバイバーだ。

母親は、未診断ではあるが、徹頭徹尾、人の気持ちを想像できないその特性から考えると、おそらくアスペルガー。

自己中心過ぎて人とうまくやれないので、阻害されたことによる孤独と劣等感と嫉妬にまみれているが、自分は凄い人間なのだと思い込むことでプライドを保っている、自己愛性人格障害を併発したハイブリッドタイプの毒親。


わたしの父親から生活費をもらい、短時間のパートしかせずにきちんと働かず、専業主婦のように暮らしながら、わたしの父親を恨みながら、毎日子供を虐待していた。

お酒を飲んで帰ってくる日は、さらに暴力が激化した。一体この人は、何がしたくて生きているのだろうと不思議だった。


病的なヒステリーと、共感力の欠如。

絶望を感じるほど常識がなく、常に人をコントロールしたがり、自分のために利用する。

こどもは親の所有物で、何をしてもいいという思考。己を振り返ることもなく、人への感謝もない。子どものプライバシーを理解できず、言動を逐一見張り、自分の不安で依存していることを愛情だと思い込んでいる。

家の中で笑っているところを、ほぼ見たことがない。

子ども心にも、この人は普通ではないと思っていた。そんな人間の血を引いている自分が、今すぐにでも消え去りたいほどに大嫌いだった。


インターネットで、他のサバイバーの虐待の記録を読んでみたら、まるで自分の母親がそこにいるかと思うほど、言動がそっくり、というか、呪いの言葉までまったく一緒だったりして、驚いた。驚いたとともに、これは、パターンであると気づいた。

ストーカー、DV、虐待、モラハラ、パワハラ、いじめ、全てに共通する。

俺が私が一番偉いんだ、敬え!賞賛しろ!俺の私の思い通りに生きろ!お前は無価値な人間だ。

という強烈なメッセージと肥大した承認欲求。

自分には欠点など存在せず、怒らせる相手が全て悪いという思考。


自己愛性人格障害者は、ターゲットに自分の劣等感を投影して、虐待し、支配することで優越感を満たす。そうすることでしか、自らの精神のバランスを保てない。精神のゴミ箱がないと、外面のいい人を保てないので、ターゲットを離さない。

そして、虐待しても離れていかない人間のタイプを嗅ぎ分ける能力がある。


それが子どもであり、殴っても搾取しても罵倒しても離れていかない自尊心の低いパートナーだ。

それに耐えうるパートナーは、大体程度の差はあれ、親にありのままでいることを否定され、親の理論に強制的に従わされたり、虐待されたりして育っていて、被害者であることに慣れている。

何が正常かわからないし、自分の親と同じことをしてくる相手に、親との関係を投影して、愛されようと必死で縋り付いたりする。

この被害者タイプは、外に出るといじめやパワハラの対象になりやすく、常に他者の感情のはけ口にされやすい。