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映画「フェリシーと夢のトウシューズ」という作品に出会ったのは、ある日突然のことでした。 「こういう素敵な作品が海外で公開されているのだけれど、声を担当する人として、あなたの名前が挙がっています。挑戦してみますか?」という言葉をいただいて、一枚のDVDを渡されました。まるで映画の中で、フェリシーがバレエ学校からの手紙を手にした時みたいに。 原題は“Ballerina”。なんの予備知識もないまま拝見したのですが、心に刺さる言葉、場面、表情がたくさんあって、でも刺さったところから流れてくるのは、あたたかい優しい想い…心が強く動きました。 日本にこの作品を紹介したいという、あるかたの強い想いによって公開が実現したと聞いています。映画もドラマもショービジネスではあるけれど、そこには心と愛があるんだなとあらためて実感したエピソードなのですが、その熱いエピソードの中にボイスキャストの一人として参加出来たことが、本当に本当に嬉しいです…! そして映画「フェリシーと夢のトウシューズ」は、フェリシーだけではなく、私にも夢のトウシューズを授けてくれたと感じています。まさか、このかたにお会いできるとは…!!!!! 私は6歳の夏休み、ちょうど今ごろの季節でしたが、初めて「映画館に通う」という経験をしました。何度観に行っただろう…たぶんその頃ってまだ映画館に席の予約のシステムが出来上がってなくて、私は立ち見も含めて並んだことを覚えてます。 映画館の階段に続く列は長くてちょっぴり暑かったけれど、そんなこと全然気にならなかった。もう少し待てば、スクリーンであの世界に出会える。映画「千と千尋の神隠し」は私にとって、とてつもなく魅力的で、少しこわくて、心惹かれる世界でした。今でもあの作品の考え方や世界観は、間違いなく私の根っこになっていますし、同年代には同じように思う人が、きっとたくさんいると思います。 その世界を支配しているかのような声。夏木マリさんに私が出会った最初の一歩でした。湯婆婆と銭婆婆の2役は、双子なので基本の声は変わらない。でも全然別の人格で、全然違う生き方の人だとわかる。子ども心に、凄い…!と思いました。 その後、夏木マリさんがドラマ「奥様は魔女」で不思議なお母さんを演じていらっしゃったり、歌っていらっしゃる姿や、世界の子どもたちの支援をしていらっしゃる姿を拝見して、その姿に本当に憧れていたんです。 そのかたが私の名前を知ってくださっていたことが、どんなに衝撃的だったか…でもそれは私だけではなく、その気持ちを共有していた家族も同じでした。ジャパンプレミアを観に来てくれた弟は、呼吸が金魚になっていたそうです。 出会った扉は、自分だけの扉ではなくて、たくさんの人に繋がる扉であってほしいといつも思うけれど、それをはっきりと自覚したのは、フェリシーが出会わせてくれた、この扉が初めてでした。大切に丁寧に、そして思いきって開けて、前に進みたいと思います…!見守っていただけたら、本当に嬉しいです。

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