Fierté. | 土屋太鳳オフィシャルブログ「たおのSparkling day」Powered by Ameba

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こんばんは!

今日も朝、姉と用意して

玄関から急いで出たんですけど、

その瞬間、感じた風が夏でした!

「見えない所に魂が宿る」というけど、

季節も見えないところで

ちゃんと移ってるんだなと感動しました(^^)

でも急に暑くなったので

体調には気をつけて下さいm(_ _)m


今日も「まれ」の感想など下さって、

ありがとうございます!

書きたいこと、御礼を伝えたいこと

すごくたくさんあるけど

うまく書けなくて悔しいです。

でも、こうやってやりとり出来ることが

本当にありがたいです。


いろいろなかたが

書いて下さってるように

今日オンエアされたストーリーは

とても・・・かなしかったです。


今日は、少し長いけど、

撮影が終わった後、気持ちを整理した時に

書いたことを載せます。

やたら長いしネタバレになるので

まだ観てないかたや

舞台裏的な気持ちは

知らないほうがいいというかたは、

*印から*印まで飛ばして下さいm(_ _)m




* * * * * * * *







漆器展会場での3人の場面は、

台本で読んだ時から辛かったです。

一子が言うことも

美南ちゃんが言うことも

希ちゃんの心に隠してきた痛みも、

全部が悲しかった…


一子が言ったことって

外浦村に限らないと思うんです。

ドラマ「鈴木先生」の冒頭で

クラス替えの場面があるけど、

学校も部活も会社も

もっと言えば家族も、

「たまたま集まっただけ」の集団の中で

必死に自分を見つけようとしたり

誰かを信じたくてあがくのは、

日本全国に限らず、世界中、

どこにでもある感覚だと思います。


そしてその結果、

他の世界に行きたいと思ったり、

実際に外に出てみて

自由に似た感覚を感じることも

誰にでもあるのかなと思います。

実際に、私が「希空~まれぞら~」の

詞を書かせて頂いた時も、

その気持ちに似た思いを

イメージした部分があるので、

一子の気持ちは、悲しいけど寂しいけど、

分かる気がしました。


そして美南ちゃんの気持ちも、

ものすごくわかる。

美南ちゃんと大輔さんの関係とは

違うとしても、もし私の弟や大切な友達が

大輔さんと同じ状況だとわかったら

私は美南ちゃんと同じことを感じるし、

言ってしまうと思います。


そして希ちゃんの気持ちも…

希ちゃんが圭太を大切に思ってることは

小学生の頃から変わらないんですよ。

少なくとも私が台本を通して、

変わったと感じたことはありませんでした。


でも、周りがどんどん変わったり、

自分も変わらなきゃいけないんだと

焦ったり決意したり、

特にみのりと一徹の婚約パーティーで

圭太の一子への愛情を

目の前で見てからは、

圭太の幸せは一子といることなんだ、

だから圭太と一子の喧嘩の原因が

自分のことだった以上、

圭太を忘れなきゃいけないんだと

覚悟したんだと思うし、

成人式のあとも、

もう一度圭太が一子と向き合えるよう

「おはよう」にときめいたのは別として、

真剣に、嘘なく願っていると思います。

だから会場に一子が来た時、

真っ先に圭太に会わせたがったんだと思うし、

あの時一子が圭太に会ってたら・・・

希ちゃんが外に走って

無理にでも圭太を引っぱってきてたら、

何かが違ったかもしれない。


大輔さんへの気持ちも

嘘ではないと思うんです。

感謝や大人への憧れだけじゃなく、

希ちゃんは意識してないけど

大輔さんの心の底に

自分と似た何かを感じてた気がするし、

希ちゃんにとっては生まれて初めて、

自分を決め付けずに

純粋に応援してくれた人が

大輔さんだったんだと思うんです。

本当に救われたんだと思う。

だから一緒にいる時は

今までにない不思議な安心感を

感じてたんだと思うし、

圭太にもはっきり

「大輔さんとつきおうことになったさけ」と

言ったんだと思います。


一子も美南ちゃんも希も、

誰かから見てどう思うかは別として、

ただ、ひとりひとりが

一生懸命生きているだけなのに

こんなことになってしまった…

そう思ったら

涙がとまりませんでした。


涙がとまらない中で、私は

「花子とアン」でおねえやんを演じられた

吉高由里子さんのことを思い出してました。

ももちゃんが北海道から帰ってきて

「幸せなおねえやんに私の気持ちなんか

わかりっこない!」と叫んだ場面で、

カットがかかったあと、

おねえやんが呆然としながら

「私…どうしたらいいの…?」と

おっしゃったんです。

あの時のおねえやんが、

どんなにどんなに辛かったか…

台詞として、演技として、

おねえやんは黙って気持ちを

のみこむしかない場面なんだけど、

きっとおねえやんには

おねえやんにしか分からない

辛さがあったはずなんだと、

希ちゃんとしての涙の中で、

心がえぐられるほど実感しました。


よく、「まれ」はコメディタッチだと

おっしゃって頂くことが多いんですけど

私は実は、「まれ」をコメディだと

思ったことはないんです。

人がテンションをあげたら

たまたま変だったり、

誰もいない所でついついはしゃいだり、

行き違いが妙にツボだったりっていう

普段の生活にもある感覚で

楽しさや笑いを感じて演じてはきたけど、

特に、希ちゃんの明るさは、

変な例えかもしれないけど、

「るろうに剣心」の緋村剣心が

ござる口調で話すのと同じように、

自分の心にある何かを

表に出さない為のものなんじゃないかなと

感じる時もありました。


もちろん、もともと元気だろうし

前向きでもあると思うんです。

だけど、家の都合で突然転校したり、

10歳から17歳までの

反抗期とかもある7年間、

自分の居場所と家族の笑顔の

両方を守ろうと必死だったんだろうなと

想像してみたら、

希ちゃんは、

周りと上手くやるために

空回りするほどがんばることで、

自分を保ってきたんじゃないかとも

思うんです。


男の人の「おはよう」に弱いのも、

輪子さんの話に憧れたのもあるけど

私の中では勝手に、

お父さんの「おはよう」を聞きたいと

願い続けた記憶が裏返しになっての

反応だったんじゃないかなって…

でもこれは、

浅井さんでもそうなのかな?と思ったら

ちょっと分からないんですけど…


希ちゃんとしては心から本当に

誰も傷つけたくなかったけど、

その気持ちが、いつの間にか、

優しさというよりは

自分を守るための「方法」に

なってしまってたのかなとも思います。

そして、それにうっすら気づいてたのに

止められなかった後悔と、

思い出してしまった孤独が、

あの場面で一気に希ちゃんを

のみこんだのかなと感じてます。






* * * * * * * *





鈴木 拓さんが書いて下さったように

たぶん大人って大変だけど、

これからも大人の希ちゃんを

分からなくても迷っても、

スタッフさんとかキャストのかたとか、

観て下さってるかたに

支えてもらったり

教えてもらいながら、

誇りをもって、演じていこうと思います。

もしできたらこれからも、

大切で大好きな「まれ」の世界を

見守ってもらえたら嬉しいです。


写真は、ふるさと能登(^^)

「輪島塗×フランス菓子」も真っ青の

驚きのコラボを

能登の第一次ロケで見つけたので

写真を撮らせて頂きました!

見・て・ま!!!








初めて見た時、3度見したほど

すごい組み合わせでした。

なんかほんと勝手にですけど、

ももちゃんが「こぴっと踏んばれし!」と

言ってくれてるみたいで、嬉しかったです。


そして、感動の祭り!









「不退転」の言葉は、今も心の支えです。









この頃は、みぃな高校生やってんね…

な~んか切ないわ。








またここで会えたらいいね(^^)


ほんなら「まれ」に戻ります。

今の時期って学生さんは

試験だったりするのかな?

就活の人も大変だと思うし、

お仕事でいろいろあるかたや、

体調と闘っているかたも

いらっしゃると思います。

休める時に休んで下さいね。

ごきげんよう(*^-^*)



*… tao …*