滝沢演舞城を拝見しました!!!そして・・・ | 土屋太鳳オフィシャルブログ「たおのSparkling day」Powered by Ameba

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こんばんは!たおです!!!(*^-^*)
今日の東京はとても春らしい、気持ちのいいお天気でしたが、
みなさんの住んでいらっしゃる地域は、どうでしたか?
私は撮休だったので、次のお仕事の準備をしたり、
大学で知り合った友達と、初めて一緒にごはんに行ったりしました。
中学生の時は、「プリの写真って大学生になったら撮らないんだろうな・・・」
と思ってたけど、全然まだまだ、撮ってきましたよ!!!
でも久しぶりのプリで、なぜか緊張しちゃって、変顔のキレが悪かったです(笑)
なんと、世の中はゴールデンウィークに入ってるんですね!!!
撮影に参加してると、撮影スケジュールは見るけどカレンダーを見ないので、
「ゴールデンウィーク」という言葉を聞いて、ちょっとビックリしました。
学校やお仕事のかたもいらっしゃると思いますが、
春らしい空気を少しでも楽しめる期間だったらいいなと思います(^-^)

春らしいと言えば・・・!!!!!
私は昨日、念願の、「滝沢演舞城2013」を拝見することが出来ました・・・!!!
「滝沢演舞城」は、「真夜中のパン屋さん」で共演させて頂いた滝沢秀明さんが
主演と演出をしていらっしゃる舞台です。
本当に拝見したかったので、何日も前から、心でカウントダウンをしてました。
なぜそんなに楽しみだったかと言うと、理由は三つあります。
一つめの理由は、「真夜中のパン屋さん」で、滝沢さんは「暮林さん」でしたが、
滝沢演舞城では、全く違う役やパフォーマンスをされるので、
自分自身の勉強のためにも、その姿をこの目で拝見したい!と思ってました。
二つめは、私自身が日本の伝統芸能が大好きだということです。
小さい頃から日本舞踊をしていて、
歌舞伎や、日本舞踊の会を観に行くことも大好きだったので、
花道がある劇場の雰囲気自体も大好きだし、
歌舞伎や日本舞踊に洋風のダンスや音楽が組み合わさることって
創作物以外は少ないけど、滝沢さんの舞台には、たくさんのジャンルの、
いろんな国の文化が入ってるので、それを観たい!!!と思ってました。
三つめは、二幕目で滝沢さんが「義経」を演じられるということです。
前にも書いたんですけど、私は大河ドラマの「義経」が大好きでした。
一ノ谷の戦いで馬が駆けおりる場面や、幼少期を演じていた神木隆之介さんが
水に飛びこんで出てきたら、成長した牛若(滝沢さん)になった場面とか、
今でもいろいろな場面をはっきり覚えているし、
私の母の父方のご先祖様に義経に仕えていた人がいるということもあって、
毎週楽しみに観ていた、思い出のドラマだったんです。
その義経の姿をもう一度観ることが出来ると思うと、本当にしあわせでした。
本当に感動の多い舞台だったんですけど、
ネタバレにならないよう、テレビなどで報道されてるところを中心に書くので、
一緒に観に行った気持ちで読んでいただけたら嬉しいです!(*^-^*)

劇場の中は、観にいらしてる方々の笑顔で、空気全体がキラキラしていました。
そのキラキラした空気の中で、幕があがった瞬間、
いきなり滝沢さんが、まぶしい光と同時に、「フライング」で登場したんです。
客席の上を飛ぶ滝沢さんを見た瞬間、
なぜだか分からないんですけど、突然涙が出てきてしまいました。
私が撮影でご一緒させていただいた時の滝沢さんは、
台詞合わせをしたり、けん玉をしたりする時も「暮林さん」の姿でしたが、
目の前で飛んでいらっしゃる滝沢さんは、たった一人なのに、
ものすごいパワーで会場全体に元気を与えていて、
パッと頭に浮かんだ言葉が「スター」でした。
「スター」って、映画や漫画やアニメの中だけだと思ってたけど、
本当にいるんだ・・・という感動が、涙になったんだと思います。

一幕目は、滝沢さんがいろいろなジャンルで、いろいろな役を演じるんですけど
一瞬で衣装が変わったり、一瞬で移動したりするんですよ。
さっきまでそこにいたのに!とか、もう違う役になってる!とか、
しかも衣装や立ち位置が変わるだけじゃなくて、
役や場面によって、表情も声もオーラも全く違うんです。
私なんて作品ごとに違う役を演じるのさえ難しいのに、
一瞬でどうして変えられるのか・・・魔法を見ているみたいでした。
たとえば、滝沢さんは女形(女の人の姿と演技)にも変身するんですけど、
一瞬で顔つき自体が女らしくなって、本当に女性に見えるんです。
私は日本舞踊を習ってますが、女形は、本当に難しくて、
「女の人の踊り」というより、一つのジャンルみたいなものっていうか、
常に腰を入れてなきゃいけないから筋力使うし、衣装も鬘も重いし、
一番綺麗に見える姿勢が一番きつかったりするし、
目の表情や手の位置で年齢や身分が違って見えるので決まりごとも多いし、
私は女ですが、女形が本当に本当に本当に苦手です。
その変化を一瞬で出来る滝沢さんは、本当にすごいと思うんです。
太鼓のパフォーマンスや、「変面」という、お面をどんどん変える芸など、
次から次へと世界が変わって、
舞台や劇というより、別の空間が開いて、旅をしてるような気分でした。

でも、ただ「すごい!」という場面だけでなく、爆笑する場面も多いんです。
滝沢さんが、歌舞伎の「法界坊」みたいなお坊さんの姿で出てくる場面は、
お客さんとのかけあいだけで盛り上げるんですけど、
お笑いライブみたいで、めちゃくちゃ面白いんですよ!!!!
アドリブでは、ドラマ「真夜中のパン屋さん」の宣伝もありました(*^-^*)
「真夜中」って言葉が出ると「ん?真夜中?真夜中といえば・・・」という感じで
いきなり宣伝が始まるってパターンが、合計何回あったんだろう(笑)
アドリブは、特別出演をされている京本政樹さんもおっしゃっていました。
京本さんは時代劇で有名な役者さんですが、
ウルトラマンティガとウルトラマンダイナに出演していらっしゃるので、
私にとっては、ウルトラ作品の先輩でもあるんです。
だから今回、自分の目で拝見できて、感激でした(*^-^*)

アドリブの場面も含めて、すごく印象的だったのは、
舞台の出演者一人一人のかた全員が、常に輝いていたということです。
ダンスがすごく上手な人、台詞の面白い人、声のいい人、特技がある人など、
一人一人の魅力がきわだってました。
パンフレットにも書いてあったんですけど、滝沢さんはこの舞台で、
「一人一人が主役であること」を、とても大切にしていらっしゃるそうです。
実はその言葉は、「真夜中のパン屋さん」の撮影でもおっしゃっていて、
映像も舞台と一緒で、その回、その場面、その一瞬で主役は違うと思うから、
「自分が主役だ」とか「誰が主役だ」ではなくて、
「この場面では誰を立たせるべきか」を考えるようにしてるよ、と
話して下さったことがありました。
今回、滝沢演舞城を拝見して、その意味が本当に分かった気がします。
滝沢さんにとっての「一人一人が主役」の「一人一人」の意味には、
「観客の方々一人一人」も入ってるんだと思うんです。
だからかけあいも楽しいし、観客の方々の笑顔も素敵なんだと思いました。
客席の中には、私に気がついてくださったかたもいて、
「ドラマ、必ず見ますね!」と優しくあったかく声をかけて下さいました。
すごく嬉しかったです。ありがとうございました!!!

そして二幕目、いよいよ「義経」が始まりました。
無駄な争いを最も避けてきたのに、どうしても戦わなければならない義経。
その戦いの姿に、義経の大きな悲しみと、弁慶との強い信頼が溢れていて、
苦しくて、切なくて、その時なぜか私は、本当の義経を見たことはないけど、
義経という人は、人の目と心を真っ直ぐ見る人だったのかなと感じました。
だから人から愛されていた反面、義経を恐れる人も多かったのかな・・・
それは特に殺陣の場面で強く感じたんですけど、
切られ役の方々が本当に苦しそうで、切り続ける義経も悲しそうで、
ただかっこいいだけの殺陣じゃない、争いで生まれるものって何だろう?と
考えさせられる場面でした。
岩本さんというかたが演じる景時の野心の影がすごく濃く、黒くて・・・。
その闇の部分が、義経の光をより強く浮き彫りにしていたと思います。
一番印象に残ったのは、京本政樹さん演じる弁慶に、義経が最後の最後に
「苦労をかけた」と言う場面です。
短い台詞だけど、なんて重いんだろう、なんて切ないんだろうと思いました。
切ない場面が続いた2幕でしたが、
フィナーレは「WITH LOVE」というあったかい歌で、
会場が一つになって幕を閉じました。

もともと私は書くのが下手だけど、
今回は本当に、自分に伝える力がなくて悔しいです。
こうやって書いてても、まだ舞台の空気が頭から消えないのに、
上手く伝えることが出来ません。
でもハッキリ思うのは、「滝沢演舞城」は、海外のかたが観ても、
高校生や中学生のように伝統文化にふれる機会の少ない環境の人が観ても、
すごく楽しめる舞台だと思うので、これからも上演を無事に重ねて、
出来るだけたくさんの人があの空間に出会えたらいいなと思います。
私が今撮影に参加してる作品は、厳しい場面が続くので、
少し心が硬くなってたけど、本当にほぐれたみたいで、月が違って見えました。
この舞台で受けた感動や衝撃を、自分の仕事に生かしていこうと思います!

そして、あとちょっとで、ドラマ「真夜中のパン屋さん」がはじまります!
本当に難しい役と作品だったけど、大切なことをたくさん教わった現場でした。
第一回目の撮影で感じた、しかったことや思い出に残ったことなど、
明日書こうと思うので、よかったら読みにきてください(*^-^*)
今日の写真は、「滝沢演舞城2013」が上演されている新橋演舞場と、
「真夜中のパン屋さん」の撮影現場で焼きあがったパンの写真、
そして、今日の一話でも少し登場する可愛い男の子、
大好きな「こだま」と一緒の写真です(^-^)
私は文章をまとめるのが下手なので、どうしても長くなっちゃうんですけど、
読んで下さって、本当にありがとうございました!!!

それでは、夜になるとまだまだ寒いので、冷えないように気をつけて、
あったかくしてお過ごしください(*^-^*)


たお