おおきくなるっていうこと! | きゃんままのきままな1日

きゃんままのきままな1日

我家の2わん「CANDY」「杏」との生活を中心に、
日々の生活のことや感じたことをきままに書き綴ります。

10月はスポーツの秋
運動会の季節ですね

先週(6日)と今週(13日)は、知り合いの保育園の「うんどうかい」があり、
自分がかかわった子どもたちもいるので、子どもたちの活躍をみに行ってきました
 

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子どものためにパパさんたちもがんばっていました!

昨日のおかあさんの感動

仕事を辞める最後の年に保育していたこどもたちが今年は年長組になり、
保育園での運動会の最後の晴れ姿がみられました

その一人のNクンの話です
彼は、7か月の早産で産まれ、体重わずか520gあまり
2歳半で入園した時も、8kあったかどうかのちいさな男の子でした
歩くことも、食べることも、なにもかも自分でできることはなく
すべてに介助が必要でようやく1歳なったかな?という育ちでした

産まれた後の長い保育器での生活
小さい体で受けた数々の手術
ずっと、母ととふたりで静かに生きてきました
その限られた世界できた彼の初めての社会
それが、保育園での2歳児クラスでした

自分の気持ちを伝えたくても、うまく伝えられないから、
泣くこと・怒ることで表現する

足腰が未発達だから、自分で自由に動けない・遊べない
当然、体も弱々しく 体温調節もできない

食べるには食べるけど、咀嚼が弱く・のみこめない・偏食も多い(食べたことがない?)
内臓もまだうまく機能しないから、排便も困難

同じ2歳児の子と比べても「ナイナイ尽くし」のN君

そのNクンが唯一持っていたのが・・・
「みんなといっしょ!」「みんなと遊びたい」という、強い意欲でした

まわりの子のようすを見て、
「自分も同じようにやりたい!」と目を輝かせます
うれしいと手足をバタつかせ、喜びを笑顔いっぱいで表現する可愛いです


「N君にはこれまでできなかったことをいっぱい経験させる!」と決意しました。

1番は「からだつくり」
「体ができてきたら、こころもついてくる」
「いろいろな経験をさせよう」
「笑って・泣いて・怒って感情豊かな生活にしよう!」
「どんなこともクラスのみんなといっしょ!」

さんぽも、どんな遠くでも乳母車でいっしょに行きました
(私はお散歩大好き保育士でしたから…)

クラスのほかの子どもたちも偉かったのよね~~!
さんぽの時は、み~んなNクンのの乗っている乳母車を押してくれました
乳母車に座っている彼と手をつなぐことをとても楽しみにしていました

2歳児なりにNクンを受け入れていました

そうやっていた彼が、
「みんなといっしょに手をつないで歩きたい!」と思うようになり
「みんなといっしょに走りたい!」になり
なんと!  
10月の運動会の「かけっこ」では、よろけながらも自分で走りました


ことばも少しずつでてきて、なんとか意思をつたえられるようになりました
友だちとケンカもするようになりました
はり合う気持ちも育ってきました

1年たって、Nクンは運動面ではかなり成長していましたが、
言語面など、他の子とは1歳半くらいのひらきはありました

Nクンとの1年は驚きと感動の1年でした

その後、おかあさんは仕事を辞めましたが、
Nクンや子どもたちとの交流や接触は細々と続いていました

昨日の運動会
そのNくんのたくましく成長した姿をみました!
「かけっこ」「リレー」「組体操」 自分の足で地面を踏みしめてやっていました
年長として、小さいクラスの子のお世話もしていました
そのどの顔にも自信が感じられ、「あの小さい男の子」の姿はありませんでした
みているおかあさんはウルウル してしまいました


ハンディをかかえて生まれた子が、
たった5年の間にこんなにも大きく育つ!
おおきくなるって・・・、すごいですね
人のもっている可能性ってはかりしれないです

長い期間「保育」にかかわってきて、たくさんの子どもたちを送り出してきました
どの子どもたちの成長にも、それぞれの感動があり忘れることはありません
でも、
NクンとNクンを受け入れくれたあの2歳児クラスはずっと忘れられないでしょう

みんな~ もっと もっ~~と 大きくなあれ