妻沼聖天山 歓喜院 秋季大祭の参拝記事です。
歓喜院は、大聖歓喜天様をお奉りしている、高野山真言宗の寺院です。
多くの参拝者を予想し、車は本殿から離れた本坊近くの駐車場へ。
先ずは、本坊にご挨拶します。
門前で、
「山伏のお練り行列は午後1時からです」
と、ご案内をいただきました。
本坊境内、本堂の右手側に、神明社がお祀りされていました。
本坊と御本殿とを結ぶ道には、宝登山神社がお祀りされていました。
こちらは火止の神としての勧請でしょうか。
高野山の壇上の敷地には御社がお祀りされていますし、高野山東京別院にも高輪神社が、地主神として勧請されています。
高野山真言宗の伝統なのか、妻沼の地でも、神仏習合が大切にされていました。
一旦境内を通り、あらためて貴惣門から参拝します。
貴惣門を毘沙門天と持国天が護っています。
二天王とも邪鬼を踏み付けていますが、持国天に踏まれた邪鬼が妙にリアル。。
貴惣門に掲げられた扁額に、聖天様の慈悲を感じます。
仁王門に、秋季大祭奉修の看板が掲げられていました。
午後1時になりました。
耳を澄ますと、本坊の方から力強い法螺貝の音が聞こえてきます。
法螺貝の響きが段々と大きくなり、お練りの一行が御本殿境内へ到着です。
山伏が先導し、いよいよ壇上へと昇ります。
法会で撒かれる散華をいただこうと、参拝者が壇の周りに集まっています。
希望された方々のお手元に届いたようで、何よりです。
続いてお練り一行は、大般若経の転読法要が修される御本殿へと向かいます。
法要中ということもあり、御本殿内の写真はありません。
こちらの光明真言は、拍子が独特でした。
お分かちいただいた般若心経のプリントは、写経のお手本にもなるようにと、大きめの文字で書かれていました。
そのお氣使いに、感謝申し上げます。
転読法要中、宙に広げられた大般若経典を、ソフトフォーカスで眺めてみました。
そこには、僧職の方々のそれぞれの意識状態が反映されていて、、
狙いを定めて同調させていただきました。
法要中、お坊様に、両肩と背中を般若経典で ぽんぽんっと叩いていただいたところ…
身體の状態が、明らかに変わりました…
胸椎6番の右側の辺りを中心にして、身體がほわわゎ~ん…とゆるみました。
ありがとうございます。
法要後、午後3時から修される柴燈護摩供について、導師からご法話がありました。
~如是我聞~
導師のご法話より
大柴燈護摩供 火渡り へ参加するとは、五大に直に触れ、感じること也。
五大とは、地 水 火 風 空 の五つ。
(地) 裸足で大地に立ち、
(水) 水の流れるさまを感じ、
(火) お護摩の聖火に触れて、
(風) 巻き起こる風を肌で感じ、
(空) そして天空を感じること也。
塾講師をしていた頃、小学校教諭の知人に誘われて、地域子供会の夏合宿に参加していたことがあります。
夏合宿といえばキャンプファイアーですが、の勢いが治まった終盤にでも、裸足で大地に触れる機会をつくることができたら、より一層、自然の一員としての自分を感じられるなぁ~と、ご法話を聴いてそう思いました。
妻沼聖天山 歓喜院 山伏問答 の記事に続きます。