安定したよい天気

私ら家族は別々の時間に散歩にでかける

今日も私が一番最後

寝るのは早いし起きるのが遅い

どういう女だ・・・

 

公園は市の職員が剪定作業中

有名な公園ではないが

北欧の公園はなんか素敵に見えるのだ

 

 

 

 

1時間ほどの散歩

帰りは疲れ足取りが重くなる

ゆらり、ゆらり歩いていたら、

小学生のときのN先生を思い出した

 

N先生は国語と”書き方”の先生だった

書き方は書道とペン習字をさせられた

 

N先生は最寄駅から

毎日ゆらり、ゆらり歩いて通勤

 

昼休みは図工室の木の椅子を並べて昼寝をする

その後校舎の隅で一服

いつも煙草の匂いがした

 

生徒が「N先生、昼寝しちゃだめだよ」と

ゆすって起こそうとすると

『別にいいんだよ』と寝返りを打つ

 

定年間近の先生は何の役職にもついていなかった

秋はグレーのスーツに

ヨレヨレのトレンチコート

を羽織っていた

帰りがけは煙草をふかして

 

N先生は生徒を褒めもしないし、

けなしもしない

授業中生徒の書く字を見て回るが、

さして興味がないのだろう

とりあえず先生の振りをしていた

私の横を通って『ふ~ん』と言っただけ

 

N先生はもう生きてはいないだろう

N先生のお手本の字はなかなか上手かった

 

絵にかいたような教員より

N先生のような

気が抜けた教員のほうが

記憶に残るし面白い

 

何が言いたいかというと

気が抜けたくらいが

何事もちょうどいいということ

 

ただ私は気が抜けた炭酸水は

好きではない

強炭酸がよい

特に

夜勤明けの強炭酸

体がしびれ目が覚める