遠く離れた夫から

LINEがきて

思い出した

結婚記念日

 

雑誌で見る結婚記念日は

どこかで外食して

プレゼントし合う

みたいな

感じでしょうか

 

先日まで覚えていた結婚記念日は

日常の雑多にかき消され

忘れておった

 

アハハ

 

結婚する前に読んだ女性誌

 

記念日ではないが

夫が帰宅する前に

化粧をし直して

キャンドルかざしたテーブルに

いくつものお皿にレストラン並みの料理をおく

小綺麗な女性

 

たしか仕事も育児もしていた

 

女性誌が誇張しているのか

事実なのか

 

当時はなんて素敵な女性と崇拝したが

今は気の毒としか思えない

 

いろいろな価値観がある

それでいいのだ

 

結婚記念日

女性誌のようなことは

何一つせず

 

母親が

『結婚記念日ならケーキでも買ってやるかっ』

気前の良いことを言ったので

 

人気の高級パティスリー

シャトレーゼへ

 

ご存知かしら?

 

母と並んでレジへ

『751円になりますぅ』

店員さんの言葉にも

いっこうに動かない母

 

「ねぇねぇ、お母さん買ってくれるって言ったよね」

とお伝えしたところ

 

『そうだった、そうだった』

慌てて財布を取り出す始末

 

シャトレーゼは今

瀬戸内檸檬

です

瀬戸内レモンと紅茶のクレープケーキ

頂きました

 

「旨いっ」

 

こういう日常の幸せは

心がすさんでいると

感じにくくなる

 

自然災害で大変な思いをしている人もいれば

高級シャンパン片手にパーティーしている人もいる

 

今ある幸せがいつかなくなると恐れ過ぎず

今ある幸せがが永遠に続くと過信し過ぎず

知らぬ間に大きくなるプライドを誇示させ過ぎず

自尊心をすり減らし過ぎず

 

粛々と生きて行きたい

 

できるか?

 

過ぎたるは猶及ばざるが如し

 

夫は楽しく音楽ライブに行ったって

妻は母ちゃんにケーキ買ってもらってご機嫌だって

 

こんな感じの結婚記念日で

よろしいのではないでしょうか