1週間前に

メイクレッスンに行ってきました

 

リュック・トートバッグに

普段使っているメイク道具を

パンパンに詰め込んで

 

自分のメイクだけではなく

受講生をお客さんに見立て

メイクを施します

 

不謹慎かもしれませんが

私は生前の方のメイクをしたことがありません

 

おっかなびっくりで

受講生の肌に触れていきます

 

最初に私の練習台になってくれたAさん

 

私が両手で顔を包むように化粧水をのせたら

「あ~気持ちい、安心するぅ~」

 

自分に化粧水をつけるときは

ぺっぺっぺっ

ぱしっぱしっぱしっ

丁寧なつけ方はしないです

(笑)

 

しかし

お相手が少しでも心地よくなるようにと思って触れると

自然と手の動きは丁寧になる

 

先生は

「人に触れるように、自分に触れてますかっ!」

喝を入れます

 

今回はメイクを通して他者に触れましたが

看護師として他者(患者さん)に触れることは

日常茶飯事です

 

清拭、整髪、洗顔

更衣、口腔ケア

血圧測定、採血、末梢血管確保

吸引、膀胱留置カテーテル挿入

 

新人看護師は慣れていないので

ゆっくりな動作が

丁寧に見えることがある

 

慣れてくると

看護師は自分の手に意識を向けなくても

患者さんのケア・処置が

できるようになってしまう

 

傍から見ると

清拭(患者の身体を拭く)をしている

ように見えても

患者さんはどこまで心地よいと感じているかは

未知

 

看護師の頭の中が

ちゃんと目の前の患者さんのことを考え

看護師の手に意識が向いていると

”心地よい”清拭

提供できると

私は思います

 

看護師の頭の中が

次の患者さんのことを考えたり

プライベートな用事で頭一杯になっていることがある

 

この場合

患者さんの心地よさが何パーセント減少するのか

誰か看護研究をしていただけると

根拠が示せるのですが

(笑)

 

練習台になってくれたAさんの

「あ~気持ちい、安心するぅ~」

の一言で

患者に触れるときに

大事にしていることを

思い出させてくれました

 

私が患者さんに触れるときの

自分の意識の向け方を

意識するようになったのは

ICUで一緒に働いた看護師Tさん

 

Tさんは精神看護領域から転職してきた方で

ケアリングを学んでいました

 

Tさんは他の看護師と雰囲気が異なっていて

人に憧れを抱きにくい私が

憧れてしまった女性

 

TさんがICUの勉強会の担当になったとき

『肝胆膵の重症患者の看護』の講義の中で

そもそも患者さんの清拭のときに

ちゃんと目の前の患者を考えてますか?

という

問題提起

 

Tさんも

「肝胆膵の重症患者の看護とは反れますが・・・」

話していましたが

(笑)

 

ICU看護にどっぷり浸り

どれだけ重症患者を見ることができるかということに

躍起になっていた私に

ちゃんと雷を落としてくれました

(笑)

 

自分の意識が対象者に向いてますか?

 

その対象者が

 

自分であっても

患者さんであっても

お客さんであっても

 

そして

 

自分の手先まで

対象者が心地が良いように

動かしているでしょうか?

 

意識は目に見えないものだからこそ

自分で”意識する”しかないんですよね

 

この意識の積み重ねが雰囲気になる

 

 

今日は”看護師のメイクの意義”を書くつもりが

またもや

テーマが逸れてしまった

ブログテーマの修正は何度目でしょう

(笑)