私たちは眠ると意識がなくなりますよね。
眠っているのに、意識がある、という人は聞いたことがありません。
では、なぜ、眠ると意識がなくなるのでしょうか?
眠っている間は、大脳の中で知的機能を司る部分が働かなくなるためです。
睡眠中、大脳は眠っているのです。
そのため、身体の内外からの刺激は認識されなくなります。
また、大脳からの指令はほとんどが停止します。
しかし、脳全体としては休んでいるわけではありません。
もし、脳全体が休んでしまったら、生命の維持ができません。
心臓を動かしたり、呼吸をしたり、内臓を動かしたりする部分は動いているのです。
この生命を司る部分は休まず働いているのです。
ここは大脳の働きとは違っています。
生命を維持するために、何が何でも働いてくれているのです。
脳でも働く役目が違っているのです。
その違いがあるからこそ、全体としてうまく機能するのです。
これは人間も同じです。
すべての人が同じことをしていては全体として成り立ちません。
その人が独自性を出していくことが、大切なのです。