看護学生の頃。
卒業もほぼ決まり、あとは就職と国家試験です。
私が通っていた学校は県立の付属でした。
奨学金ももらっていたため、卒業したら、まずは神奈川県に就職しなければなりません。
ですので、大学生が行うような就職活動はありませんでした。
逆に、県の採用担当の方が学校に見え、面接試験を行うような形式でした。
当時は、就職難。
そのような中で、ある種、無条件に近い形で公務員になれるのですから、ありがたい制度だったと思います。
でも、私には、結果的には苦しさをもたらすものになったのです。
県の病院はいくつかありました。
現在は、県の財政難などから、県立病院は徐々に市町村や独立行政法人など移行しているようです。
その中で、まずは希望をとってくれるのです。
その上、面接をして、勤務する病院が決まるという形でした。
当時、男性看護師は精神科とほぼ決まっていました。
しかし、私は精神科へは行きたくありませんでした。
精神科の実習を通じて、自分は精神科には合っていないと思ったからです。
ですので、当時では珍しかった一般病棟の勤務を希望することにしたのです。