先月。


28日から30日まで
リフレッシュを兼ねて家族で神戸に行きました。

メインは
今年
東京 名古屋 神戸と三美術館を巡った
『大エルミタージュ展』を観るため。

そして 三ノ宮から元町界隈
旧外国人居留地跡でお買い物三昧のため(笑)





28日はお昼頃に到着。

ホテルは三ノ宮駅から徒歩で10分程度の山側にある
(山側とは北側。神戸では北側を山側、南側を海側といいます)
ホテルトアロードというプチホテル。

もうね、職業柄 大ホテルには泊まり飽きました。


というわけで。

今回泊まったのは こちら。




ロビー。
小さいけれど
旧き良き英国の情緒を再現しています。



イングランドの国旗を模した布張りの椅子が可愛かったです。



馬車とお姫様と…
こんなオブジェもありました。




7階客室フロアの廊下。
10階建ての ほんとに小さなホテルです。
客室は77室だって。




お部屋はこんな感じ。



プチホテルなので
大ホテルのようなサービスはほとんどありません。
例えばベルマンがいないから
お部屋には自分たちで荷物を持って移動。
ルームサービス係も
ハウスキーパー係も
帰宅時 お土産などの荷物の宅配を頼みたいベルデスクも
個別の直通電話がありません。
すべてフロントにお願いしたり
問い合わせたりすることになります。

でもね
そんなことは
使い勝手がわかってるんだから
特に問題なく。
ただ ひとつだけ驚いたのは
2泊したのに
マグカップとグラスが新しいものと交換されていなかったこと。
でも
お一人様4000円のリーズナブルさは
それをも超えます(笑)
マグとグラスは各自
ミネラルウォーターが設備されている
パウダールームで洗いました(笑)

あ。
パウダールームは
バス&トイレとは独立していて快適だった☆



そんなわけで1日めの夜は南京町へ繰り出し。





小さな中国。
通りには それぞれのお店から女性スタッフが
客引きに出て

「おいしい肉まんアルヨ」
とか
「イカガデスカーお店ノナカニドウゾー」
とかちょっと聞き取りにくい日本語で声をかけてくる。

肉まんも豚角煮まんも美味しいけどね。
もう今回は
それらは一切食べず。


わたしたちの目的は
ここ南京町と隣接する元町の角にある
アシェットという老舗の洋食屋さんでした。
隣に伊藤グリルという明治創業の名店があって
アシェットは その姉妹店。
どうやら 伊藤グリルのご子息が
本店よりもリーズナブルなお値段で
神戸の洋食を展開している模様。

ここでハンバーグセットを食べました。
写真なくてごめん。
撮り忘れました。
ハンバーグセットは
スープ サラダ パンorライス付きで1500円。
納得のお値段です。




夜の大丸神戸店。
南京町の長安門向かいにあります。
この辺りはレトロな建築物が並ぶ街並みだけど
夜はこんな感じです。


このあと
空龍(こんろん)というお店で
少し中国雑貨を買い
ホテル近くにあるローソンで
朝ごはんのパンたちを調達して
部屋に帰りました。






2日目。

ホテルから車で15分ほど海側にある
兵庫県立美術館が
今回の大エルミタージュ展の会場です。


平日なのに
結構な人出。




なぜか横向きになっちゃう写真。
ごめんなさい。
館内は撮影禁止。
でも この写真のみ撮影可でした。
栄華を極めたエカテリーナ2世らしい
ローブをまとった堂々たる風格。
元々彼女のお城だったところが
現エルミタージュ美術館なので
そりゃあ当時は
貧困に喘ぐ国民の血税で
贅沢三昧だったんでしょうね…。

それにしても
絵画たち自体は素晴らしかった。

中でもわたしを釘付けにしたのは



右の絵 『予言者モーセ』シャンパーニュ作。
映画『十戒』で神のお告げにより民衆を導くモーゼを描いた作品。
モーセ?
モーゼ?
どちらでもいいのね(笑)
この下方に描かれた手指が
今にも額縁からはみ出して腕を捕まれそうで。
強い眼差しも
こちらに訴えかけ説得する力強い意志を感じる1枚でした。
ちなみにモーゼがもっている大きな石板には
左に神と人間の間で守るべき戒律を
右には人間同士が守るべきルールを
それぞれ書いてあるそうです。

左の絵は
『聖母子』ヴーエという人が描いたそうな。
幼いキリストとその母マリアを
優しいタッチで描いてありました。

(大エルミタージュ展 画集より)


だけど。
平日なのに
本当にすごい大勢の人が鑑賞にいらしてて。
三半規管が少し弱いわたしは
見事に人酔い(笑)

しばらく絵画たちの前の椅子にすわって休みながら
全85点の作品を観て廻りました。
入館料1600円はコストパフォーマンス最高だったと思います。
自分の一生のうち
サンクトペテルブルグなんかに行くことって
絶対ってほどないものね。
あちらから来てくれたこの機会に観たければ観ておかないと。
行った甲斐がありました。

このあと
ロシアのお土産直売所を見て、買って(笑)

ミュージアムレストラン【ミュゼ】へ。
女神の名がついたそのお店で
神戸牛のフィレを食べて
更に大好きなミュージアムショップへ。

わたし
どこの美術館でもミュージアムショップに立ち寄らなければ
気が済みません。
だってミュージアムショップには
そこでしか手に入らない面白いものや
珍しいものがあるからね(^-^)
ここでも散々お買い物をして
大切なひとたちへのお土産も調達し
霧雨が降り始めたので
17時頃 帰路につきました。
もちろん 帰りはコンビニで朝ごはんも調達。
ビュッフェスタイルの朝食もホテルにはあるんだけど(1800円なのに こちらもコスパがよろしい)
持病による食事制限と
元々少食のため
ビュッフェには行けず(泣)

ま、それはね
もう身体が資本なので
諦めています。






3日め。
最終日は大好きな元町に行きました。

明治時代 日本で初めて郵便が始まったとき
切手の発行や郵便物の取りまとめ
そのシステムを作りあげたお店がここにはあります。
云わば日本郵便は ここから始まっていて。
阪神大震災後
復活できるのか とても心配したけれど
いまも元気に明るく親切丁寧に営んでいるお店
『文具 サワタニ』。

久しぶりの再会を大将とお嬢さんとで喜び。
ボールペンを買って
おまけに サワタニの名前入りのボールペンをもらって
元町一丁目から六丁目までを
ゆったり 遊びながら
ピアス 靴 セーター お箸 バッグ 手袋 ベルト
などなど
家族に必要なもの
いいものをお安くセールで買いながら
歩きました。







またもや写真が横向きでごめんなさい。

途中 入ったカフェで食べたパフェたちとレモンティー。

美味しかった(^o^)b






もう季節は
こんな風景に。

今年一年は飛ぶように過ぎていきました。

色々な嫌な思いが多かった一年だったけど
旅は
療養ではなく
ただただ無邪気に遊ぶ旅は
こんなにも人をリフレッシュ&リラックスさせてくれるのですね。


小さな声で、だけど
今回の総旅費(おこづかい含む)は
家族4人で15万円程度。

買いたいものを買い
食事制限を厳しくしている普段より
比較的食べたいものを食べて
電車移動し
歩き疲れたり霧雨が降ったら時にはタクシーを使い
2泊して
このお値段でした。
すごく効率的だよね?!


一人旅もいいけれど。


これまで あまりしてこなかった家族旅もいいものだと思いました。


一番驚いたのは
美術品に全く興味のなかった父が
美術館好きになったこと。

芸術には
それだけの人の心を動かすパワーがあるのだと
改めて感じた旅でした。





決して万全ではない体調で出かけた4人だけど

本当に行ってよかった。
行ってよかったです。



満身創痍の中

ここからまた

新しい一歩が踏み出せそう。


さぁ。

新たなる一歩は

どのようにいたしましょうか。


ロマノフ王朝とロシアの芸術から
またミナト神戸から
それぞれ得たエネルギーを元に。


今は少しワクワクしながら

次の一手を考えています。