大学のテニス部の友人たちと会う機会が増えてきた。
40歳を過ぎた頃から。
30代までは、高校の頃の友達との交流の方が多かったかも。
僕にとって高校時代の友達は、「こんなこと言って変なやつと思われたら困るなー」などと思うことはなく、脳直で、思いついたことをバンバン話すような間柄だった。
なので、大学に進学した後も、就職してからも、男女問わず、会って、くだらない話を深夜まで延々とするのは高校の友達だった。
けれども、結婚した人、してない人、子供産んだ人、家を建てた人、僕みたいに遠くへ移住した人、、、など、色んなギャップが生まれると自然と会う機会が減っていった。
逆に、大学時代の友人は、僕のコンプレックスなんだけど、みんな、頭いい人に見えて、あんまり軽率なことを言うと離れられてしまうような気がして、学生時代は、喋っていて、少し、肩がこるところもあった。
なので、大学を卒業した後は、誰かの結婚式とかでなければ、なかなか会わない感じになっていった。
けれども、組織の力ってすごいもので、割と大きな大学の大きなテニスの団体だったから、創設○周年のようなイベントが、割と頻繁にあり、40代を超えたあたりから、その総会などにも僕たちの世代が呼ばれるようになって、時折、会う、みたいな機会が増えていったのだ。
まぁ、みなさん、偉くなっている。
どこぞの電話会社の本部長、東京地検特捜部、教頭先生。
僕のように、あいも変わらず、平社員で、日本史を生業としながら、テニスを教えてる、、、みたいな感じとはちょっと違う。
僕は僕の人生に120点満点の満足なので、別にいいのだけれど、そうした仲間に囲まれると、何だか、違う海に来たようで、やっぱり、外ヅラ全開で、マトモな人を装うような言動を心がけてしまうのだ。
で、今回、OB総会の連絡が来た。
10月某日、お茶の水。
おお、その日は、ちょうど、静岡から東京にでて行く日ぞ。
槇原敬之、渋谷音楽祭「公園通りレコードインストアライブ」。
当時から、僕の“槇原狂い”は有名だったけど、それでも、異常者のそれは見せないように振る舞って来たけど、「あぁ、tanyと言えば、マッキーだよな、槙原がテレビで歌ってるとtanyを思い出すよ」と評価されるほどの固定観念は、十二分に植え付けてはいるので、違和感はないだろうけど、
「あぁ、すみません、その日は、槇原敬之のコンサートがあるので、OB総会は欠席させて頂きます」
と、47歳の僕が50歳代の人たちに告げるのは、やっぱり違和感ある、、、のかな。
とにかく、今回は行けません。
仕事の都合でって言おうかな。
仕事に匹敵する大切なイベントなので。
いや、それも可笑しいか。