日曜日の話。


15時過ぎには、帰宅できたので、子どもたちに、


「温泉でも行こうよ!」


って。


6娘は、


「あ、音楽教室の発表会のリハがあるから、パス」。


ね。


こんな風になってしまうのだ。


あんなに、「tanyちゃーん!」って、よくスーパーのお菓子コーナーで、立ち尽くしては、決めるべき一品を決められず、去りゆく僕を呼んでいたのに。


でも、小二の息子は、人の気持ちを慮ることのできる人間なので、


「僕は、音楽発表会とかないし、行ってもいいよ」


って。


じゃあ、行こう!


思えば、子どもとお出かけは、夏休み以来。


ちょっとウキウキ。


そして、行くなら一緒のお姉ちゃんがいなくて、僕と彼の2人きり。


お互い若干、ぎこちない。


風呂上がり、僕は100円出して黒酢を飲んでいると、息子は手持ち無沙汰。


黒酢をすすめるワケにもいかず、ふと見れば、ソフトクリームの文字。


「ソフトクリーム、食べたい人ー!」


って訊くと、ベンチに腰掛けていた息子、遠慮がちに、


「え、いいの?」


って。


「いいよお」


って言うと、


「じゃあ、はい」


って、小ちゃく手を挙げた。


可愛い。


ただ、ベンチに彼を待たせ、ソフトクリームを製作して貰い、持って行く、、、その間もなんとなくぎこちなし。


そして、彼の元へソフトクリームを運び、食べさせながら、僕もベンチに、彼の横に腰掛ける。


分かった。


このシチュエーション。


親子じゃない。


誘拐してきた子どもを、若干、持て余した犯人が、ソフトクリーム、あげてる図だ。


次は、もっとスムーズに。


お姉ちゃん居なくても、ぎこちなくならぬよう。


もっと休みをとって子どもと出掛ける時間、作ろう。


今しかできないことだ。