こんなお知らせを目にしました

県の水管橋見学会のご案内


ポピー畑から水管橋を眺めます
写真真ん中あたりの赤いアーチが連なっているのが水管橋です

水管橋とはなんぞや?という説明はこの写真のプリントにお任せするとしまして
さかのぼること40年ほど前、小学3年生か4年生の頃にこの橋はできました。当時社会科で水道についての学習をし、班ごとの調べ学習で町の浄水場へ行き職員さんの説明を聞いた帰りにこの水管橋を見たのでした。
赤いアーチの連なりが美しく、あの橋渡ってみたいなあと思い、家に帰って母にそれを言ったらあれは水を通すだけで人は通れない橋だからとあっさり夢をくじかれるのですが…。

2016年から春と秋に見学会が開催されるようになり、渡れるようになったのです
子どもが小さかったとか、コロナ期間で見学会中止とか上手くタイミングが合わず行けなかったのですが
ようやく、今回、チャンスが巡ってきました!
まずは最寄り駅へ
午前の見学会の整理券配布は朝9時から

人気と聞いているので8時半には現地に着けるように早め早めのスタートをし、無事整理券ゲットです

いよいよ、いよいよ

40年越しの夢が叶うときがやってまいりました


右端の階段から昇るために一度堤防から下りていきます。およそビル3階分の高さ、10m程とのこと
橋の下まで到着。見上げるとうわあ、きれいだ…と見とれる構造物の美しさ。
真ん中のキャットウォーク部分を歩いて渡ることになります
金網のような足元なので、下が見えます
そう、下が見えるのです
そして私は高いところが苦手です

渡りたいという欲だけで整理券も取り、現場まで来てしまったけど…渡れるのかしらこれ
渡れるか?じゃなくて渡るんだ!と思い直し、それでもちょっと顔をひきつらせながら10mの高さの階段をトントンと登っていきます。階段の段数はどうということはありませんが、外の景色がどんどん見晴らしが良くなりひえええぇとつい声が出ます

そして、記念の一歩
脚の裏側ゾワゾワっとしてスーッと力が抜ける感じ
手すり!手すり!と心のなかで叫び、両手で左右の手すりをガシッと掴みます

視線は遠く!
下は見ない!
手すりは絶対どちらかの手で掴む!
できたら両方手を掛けてること!

途中途中、手すりがつながってないこんな部分はもう涙目で、ひえぇ…と小さくつぶやきながらどちらかの手は絶対に手すりを握りしめ逆の手で少し先の手すりをギュッと握ったら手を放すという慎重さでソロリソロリ進んでいきます

途中何ヶ所か「フォトスポット」とA4用紙に印刷してラミネート加工したものが手すりにくくりつけてあるけど(たしかに見晴らしはよかった)もうそれどころではなく
大体スマホにストラップがつけてないので、何かの間違いで手を滑らせたら10m下の地面へさようならである。そんな恐ろしいことできるわけがない

視線を遠くに保つため、いつもより背筋を伸ばす
そして首は左右にしか動かさないようにして歩くこと約1キロ
向こう岸に到着です。ようやく半分クリアです
折り返す時は少し立ち止まれるのでようやく写真撮影できます
歩いてる時、このアーチの重なりはなんとか写真に撮っておきたいと思っていたので撮れてホッとしています。怖さが勝ってカメラをまっすぐ構えてませんが…
そしてもと来た道をソロリソロリ…
一度通った道だからか行きより少し気楽に歩けるようになってるものの、やはり視線は遠く、手すりはがっちり。ペンギンのようにヨチヨチと
足を踏み外すこともなく
怖くてへたり込むこともなく
うっかり物を落とすこともなく
どうにかスタート地点に到着です
ようやくしっかりした足元の場所を踏みしめ、最後にもう1枚。やっぱりきれいな橋です。渡れてよかった
階段を降り、アンケートに答えて、参加賞のカードとバッジをいただきました
もう少し周りの景色を余裕持って見られたらいいのになと思いつつ、でも高いところが苦手なので再チャレンジでも同じようになるんじゃないかと思うともう1回はどうしようかと少し考えます
次の見学会はあれば秋のコスモスの頃