今日は串の日 | 狸山齋狸宇婆の徒然草

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徒然なるままに、日暮らし硯に向かいて… 硯ではなくキーボードですが、心に浮かぶよしなしごとをそこはかとなく書き綴って見たいと思います。

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今日は串の日だそうです。9(く)月4(し)日で串の日という語呂合わせですね。
 
この頃あわせで「櫛の日」でもあるのですよ。今日はこちらの櫛で記事を投稿します。
 
最近の女性はそれほどでもありませんが、昔の女性にとって櫛は大切な物だったようです。
 
以前、京都へ行った際に、四条の「十三や」という櫛屋さんで買ってきた柘植の櫛です。
大分時間が経っていますので、少しだけ飴色っぽくなってきました。
 
櫛に関しては、色々な言い伝えが残っています。
苦と死という語呂合わせからの、不吉なジンクスのようなものがあります。
・櫛を拾ってはいけない。落とした人の苦や死を引き継ぐから。
・櫛をまたぐとお嫁にいけない。これの理由は見つかりませんでした。
反面、櫛の歯が折れると、苦と死が絶たれて、不幸が終わるというお話もあります。
 
また江戸時代には、男性が女性に櫛を送ることはプロポーズの意味があったと言います。
「苦」老を乗り切って、「死」ぬまで添い遂げようという事だとか。
 
まあ、物は考えようなのですね。
昔の女性の黒髪は神聖なものでした。ですから、それの手入れをしたり、飾ったりする櫛には
神秘的なものが求められたのかもしれません。
 
櫛というと思い出すのが、伊弉諾尊が黄泉国から逃げ帰るときに、追いかけてくる伊弉冉尊を足止め
するために櫛の歯を折って投げるとタケノコが生えたというお話です。
このお話でも櫛の神秘性が窺われますね。