あれから一ヶ月。
南三陸町では病院が消滅し、医療が無くなってしまった。しかも余震は未だ多く、更に避難所等への物資供給が逆に少なくなり始めている等、新たな問題を抱えている。

以前、イダヤ=ペンダサン氏が著書「ユダヤ人と日本人」の中で、
「ユダヤ人は日本人に親近感を抱いている。」
と書いていたが、
今回イスラエルと日本との意外な絆が証明されている。
イスラエル軍医療チームが南三陸町に医療援助隊として来ていた。
これも阪神淡路大震災で問題になり、今回も11日の23:45迄どこも取り上げて無かった、
日本の医師免許を持たない外国人医師が日本での医師活動が出来なかったが、今回は特例でそれが認められた。
と言う問題が描かれていた。
(因みに弁護士もそうで、ケント=ギルバート氏も日本ではタレント扱いだった)
更に医療チームの通訳の木村姉妹はイスラエル国籍を有しながら5年前迄日本、大阪に暮らし、
何と阪神淡路大震災の被災者でもあると言う。
だから今回の医療チームに真っ先に志願したそうです。
これは凄い偶然、運命ですね。

勿論戦場で鍛え上げられたイスラエル軍医療チームは患者さんに振り回されている私など足下にも及ばない冷静さと優しさでテキパキと処置していた…。
その中で無邪気に遊ぶ子供達の姿、逞しくて優しい医師達の姿、被災地に少しだけ光がともりました。

夜の名取市は残酷なまでに対照的な姿を見せていた。
仙台東部道路の東側、すなわち海側は津波で完全に破壊し尽くされていたが、
西側は破壊された建物も多いが、残っていた建物もあった。
つまり仙台東部道路の築堤が防波堤となり、津波から町の西側をある程度守ったのだ…。

この光景を伝え、
外国人医師の医療活動や日本とイスラエルとの絆と言う、
他の番組が無視した姿に光を当てたのは、
勿論「ニュースJAPAN」です!
現地取材に行った秋元優里さんは、花冷えの被災地で焚き火に当たる事もなく(焚き火の中の中継も被災地の姿を表しているのですが)、
変わり果てた被災地の姿を見てショックに打ちひしがれた様子を隠しながら、
それでもニュースを読んでました。
冒頭、廃墟と化した被災地に立つ彼女の姿は、
皮肉にもドキリとする美しさでした。

秋元優里さん、寒い中ご苦労様です。
これからもよそがやらない様なニュースを取り上げて下さい!期待しています。