ニュースJAPANが始まった直後、
「緊急地震速報をキャッチしました」
画面がいきなり切り替わり、秋元優里アナの声が流れて来た。
「地震!」咄嗟に身構えたが、続いて「宮城県、福島県…」と来た。
すぐに解いたが、画面では揺れが続いている。
照明器具が揺れている。あれが落ちて来たら、ヘルメットなぞ気休めでしかない。
確かに直接の負傷は若干軽減出来るが、頸椎にかかる衝撃は止めきれない!
しかもスタジオは高く、位置エネルギーも加わるから、
あの瞬間もし落下したら、秋元アナや若松解説委員、助っ人に馳せ参じた阿部知代アナに鋼鉄とガラスの凶器が…。
キャスターはマジ命懸けだ!と痛感しました。
私は「速報」を聞いたら安全な場所に逃げるなりしたら済みますが、
キャスターは逃げ出す事は許されない、ある意味過酷な職業。

NHKは如何なる緊急事態に備えて24時間体制でフルスタンバイ体制を取っている(これは災害対策基本法で決められている)為に「緊急地震速報」が来ても直ちに対応出来るが、
他局はそこまでの投資もしていない(宿直は置いている。)から、テレ朝みたいに通常番組に字幕→臨時ニュースと言う対応を取る。
又ニュースをやっていても、長期取材等で時間をかけたテーマを流していると、どうしても対応が遅れる事がある。
TBSや日テレがこれで遅れ、揺れが来た瞬間に切り替わった。ただし、切り替え後は放送し続けていた。
フジも原発事故による立ち入り禁止区域内での遺体捜査と言う、よそが手掛けてないテーマだったが、
速報キャッチ後は地震が来る前に切り替えて、
その後はNHKさえも交替要員等を動員して入れ替わり立替わり放送していた中、民放では一番長く特番を秋元アナ一人で(途中で阿部知代アナがボロボロの化粧で「スクランブル感」むき出しで来たが)やっていた。
これは
複数要員を大量投入して個人の負担を減らしたり均したりするNHK方式、か
一人のキャスターにロングラン勤務をさせて乗り越えるフジ方式、か
で別れるし、どちらが良いかは悪いかは言えないし、どちらにも得失はある。
ただし、長期に渡る場合はNHK方式になる。

本当、照明器具落下即生命の危機に直結(あの場面ではヘルメットは効き目なし)しても逃げる事無く頑張ったキャスターの方々、いつも命懸けの職務、ご苦労様です。
これからも正確かつ迅速な報道をお願いします。