訪問ありがとうございます
次回最終回、と書いておきながら、最終回前に、設計について書いてみます。
設計には、基本設計と実施設計があります。
基本設計は間取りとか、外観とかね。施主にプレゼンするための設計と言ってもいいかも。
平面図とか立面図とか、パース図なんかがそれ。
実施設計は実際に建築するための設計で、基礎伏図とか、床伏図とか、電気配線図とかね。
んで、実施設計には更に施工図なるものがあります。
現場での細かい仕上がりを指定するもの、と思ってもらえればいいかと。
たとえば、はまかぜさんが、リモコンの位置を指定して図にしてましたけど、これなんかも施工図です。
んで、日本の設計士は施工図をほとんど書かない。
どころか、実施設計の基本的な図面(平面詳細図とか)すらきちんと描かなかったりする。
だから、工事監理者(建築士の資格持ってるのよ)が図面を見て、
「なにがしたいんかさっぱりわからんわー」
とかボヤキながら、現場に工事監理に行ってたりしてました
このジャンルを見てると、窓がすんごい高いとこについてて、開け閉めできないよー、とか
階段の窓に手すりがかかってなんか不細工やわ、なんてのは、設計士が施工図を含む、実施設計図をちゃんと描いてないから起こる設計ミスなんです。
あと、クローゼットの中のパイプスペースが思いのほか場所をとって、クローゼットがほとんど使えない、なんてのも、設計ミスです。
と、同時に施主の希望伝えミスでもあります。
「クローゼットを広く使いたいからパイプスペースはなるべく小さくお願いします」
とか
「収納重視です! 収納はあればあるほどいいです!」
とか伝えていれば、クローゼット内のパイプスペースを最少になるように設計したはずなんです。
結局何がいいたいかというと、
家の使い方や希望を設計士にこれでもか、というくらいに伝えてね
ということです。
プロだからいいようにしてくれるだろう
ではダメなんです。
施主から特に希望がないなら、設計士は細かい納まりは特に設計しないで現場に丸投げになります。
現場は現場で施工しやすいように施工します。
結果、細かい納まりが、施主が「思ってたんと違う」になってしまうんです。
ひょっとすると、設計がクソだと施主が希望を伝えても全然汲み取ってくれない設計になるかもしれませんが、そう考えると、設計士を選べないってなかなかリスキーやな
「細かい仕上がりが思ってたんと違うことがあるし、それは施主チェックして現場で修正してもらうしかない」
と思ってる人を見かけたので、書いておきます。
それ、設計の問題です。
施主が希望やこだわりをしっかり伝えて、設計がそれをちゃんと受け止めて、施工図などの実施設計図をしっかり描けば解決することです。
(施工者がクソじゃない限り)
終わり。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました