小田原に着いてすぐ向かったのは、宿泊先の富士屋ホテル。
その別館である「菊華荘」で昼食の予定があったからです。

「菊華荘」は旧宮ノ下御用邸として使われていた建物で、
現在は富士屋ホテルの別館であり、国の登録有形文化財です。
1895年(明治28)年築、数寄屋風書院造りの日本建築。
皇室の方が訪れた際の写真も飾られています。

通されたのは「ばらの間」。入口に「ROSE」と英語表記も。
畳敷きにテーブルと椅子、ぼんぼりにシャンデリアという
和洋折衷のお部屋なのに、不思議としっくりひとつの空間に
おさまっていて、さすがというほかありません。
またこのお部屋から見える庭園が素晴らしく!

この庭園、どんなに見ていても飽きません。
天気もよかったので緑がとても美しい。
窓のガラスは、昔から使われている「ゆがみ」のあるガラス。
この写真ではゆがみが伝わらなくて残念ですが、このゆがんだ
ガラスを見て思わず父とにっこり。
ゆがみのあるガラス窓は古い家の証拠!そしてガラスを交換して
いないということなのです。
そんな素晴らしい席で、運ばれてくるお食事もまた素晴らしく…
贅沢に会席料理をいただきました。
とても昼とは思えない豪華なフルコース!
全ての料理が美しく盛り付けられ、お味も素晴らしかったんですが
特に気に入ったのは前菜のような位置づけのお料理、「口取り」

なんて美しいの!!

どの角度から見ても美しい…
手を付けてしまうのが勿体ないようなひと皿でした。
全体に緑と白が基調の色合いで、特に竹の筒に乗せられた
梅ゼリーがキラキラと光を通して何とも涼しげ!!
角度を変えてはずーっとしばらく眺めていました私!!(笑)


鮎の塩焼きも美味しかったなぁ…
お部屋や庭園、接客も含め、心から満足できる贅沢な時間でした。

庭園に出ての1枚。
さて、大満足で向かった先は今回の旅の目的、「岡田美術館」!

聞いたことない美術館だなーと思ったら、開館したのは去年の秋。
かなり最近なんですね~
TVでも特集されていた注目の、喜多川歌麿の「深川の雪」を
父が見たいと言って計画された今回の旅。
アメリカの美術館に収蔵されている「品川の月」「吉原の花」と
ともに「雪月花」三部作として知られる歌麿肉筆画の最高傑作、
なんだそうです。
60数年間行方不明になっていたんだとか。

もちろん館内は撮影禁止なので、この垂れ幕だけ(笑)
入館前にカメラと携帯をコインロッカーに預け、さらに
金属探知機のゲートをくぐらされるという驚くべき厳戒態勢!
今まで何ヵ所も美術館は行きましたけど、ここまでされたのは
初めてです!
5階まであるこの美術館、色々と個性的でした。
美術館は作品を守る為に照明は落とし気味なのが普通ですが、
なんというか、…真っ暗!
作品に当てている照明以外ほとんどない、みたいな感じです。
5階もあるので見応えはあります。
しっかり見たら半日以上はかかるだろうな。
そして、建物の外壁には風神雷神図の巨大壁画。

なんとそれを見ながらの…

足湯カフェ!
すごいですね!!
展示物は日本の絵画、東洋の焼き物、漆器など。
父はメインである「深川の雪」よりも違う作品がお気に入り
だったようですけど(笑)とにかく目的が達成されたのでよかった!
1日目・後半につづく。