今回のこのタイトルは、「君と僕。2」の第6話のタイトルです。
このタイトルだけで、なんだか見たくなりませんか?
「君と僕。2」は、幼馴染4人+転校生1人の男子高校生5人の
ゆるい日常生活を描いてるお話です。
#8まで見て、一番よかった#6の「Colorless blue」について
ちょっと書いてみようと思います。
今回のお話の主人公、浅羽祐希の双子の兄・悠太の語りから始まります。
「漫画にしか興味のない弟が めずらしく興味を持ったのは
後ろ髪がはねた食堂のシンデレラ。
変わり映えのしない日々が その時からうっすらと色付き始めた」
祐希は、集めるとお皿と交換出来る、パンのシールを集めていて
そのことをきっかけに同じシール集めをしている食堂のシンデレラ・花代と
親しくなった。
ある日、誰もいない食堂でひとりテーブルに突っ伏して考え事をしている花代
から、もうすぐ食堂勤めを辞め、元々やっていた美容師の仕事に戻ることを
聞かされる。花代は、母をまたひとりにしてしまうことを悩んでいた。
話をしながら、花代のはねた後ろ髪に触れようか逡巡し、触れるか触れないか
のところで手を止める祐希。
ここでの会話の後、なんとなくぎくしゃくしてしまう二人。
食堂に来ない祐希を気にする花代だったが、祐希は昼食にパンを食べて
シールを集めていた。
花代が食堂勤めを辞める日が近付いているのに、シールがまだ集まらない祐希は
「入部したらシールをやる」と言って勧誘してくるバスケ部の柳に、入部は
しないが一発でシュートを決めたらシールをくれと言い、見事シュートをきめる。
交換したお皿を持って、花代に渡しにいく祐希。
帰り道、ゆっくり歩きながら二人は話す。やりたいことがあるっていいですね、
自分は特にやりたいことがないから、という祐希に花代は、
「あんたなんか全部まだこれからでしょ。いっぱい悩むのも選ぶのも、
出会うのも別れるのも全部。うらやましいわ」
と言って歩きだす。
信号を渡って行こうとする花代のマフラーを掴んで、祐希は言う。
「お皿、使ってください。たまにでいいですから」
家に帰った花代は荷造りの途中、祐希からもらったお皿を見ながら自分のはねた
後ろ髪をなでる。
「ガキンチョが」…少し頬を赤らめて。
またいつもの日々に戻った祐希。その少し淋しそうな姿を遠目に見ている兄の悠太。
「これから少しずつ
色を咲かせ始めるあなたの道が とてもきれいな色でありますように」
この回を見終わった時、気付いたら泣いていました。
ひとつひとつのセリフとか、漂ってる空気感とか、もうたまらなくて。
普段何事にもやる気のない祐希が、花代のために自分から行動を起こす。
もうそれだけで、私は胸が締め付けられましたよ!
センターラインから一発でシュートをきめた祐希は本当にかっこよかった!
やる気のない子の、いざという時に見せる本気。
最後の祐希のセリフ、
「お皿、使ってください。たまにでいいですから」
がもう、祐希の気持ちの全てですよね。
押しつけがましくない、でも今の祐希に言えるめいっぱいの言葉(告白)だった
と思う。
自分はもう社会人でいい大人ですから、どちらの気持ちもすごくわかるんです。
もうふたりは二度と会わないかもしれない、でも共有した時間や気持ちは
ふたりの中に残っていくんだろうなって。
長い人生で見れば一瞬のすれ違いでも、ずっと残ってる感情って自分にもある。
ストーリーももちろんだけど、この「Colorless blue」というタイトルと、
兄・悠太の最初と最後のモノローグが本当に素晴らしい。
さ、心地よい余韻に浸りながら、私も自分の日常に戻ろうか。