16日目 | タヌタヌのネタ帳

16日目

ちゃかちゃんりんちゃんりん

皆様、金玉亭タヌ助でございます。

えー、本日もつまらない話をおもしろおかしく話す
時間がまいりました。
お時間が許しましたなら、最後までお付きあい下さいませ。

さて、先日、いつもの様にいつもの安キャバクラに行きますと
知らないおねえちゃんがやってきまして、席につきます。
それで、まあ初めてお会いしたという訳で
つまらない会話が始まります。

「で、いくつ?」
「22歳です。」
「え?遅いんだね。」
「はぁ?」
「いや、初めて男の人とむにゃむにゃ。
それじゃ、まだ3年くらいしか経ってないて訳だ。」
「はぁ?じゃ、あたしは25歳ですか?」
「変わった子だねぇ。普通、自分の歳を人に聞かないよ。
そりゃ自分の性別を人に聞くようなもんだ。
ま、それも面白いからきいてごらん。」
「じゃぁ、私は女性ですか?」
「確かめなくちゃ、判らないなぁ。で、
あなた。んー。あなたてのもなんか変だな。お名前は。」
「まゆみです。」
「それで苗字は。」
「内緒。」
「なるほど、ないしょまゆみさんておっしゃる。
で。どんな字をかくのかな。」
「いや店の名前だから字まできまっていないんです。」
「ん?ひらがなでもなければかたかなでもない。まして漢字でもない。
ということはどこの生まれのかたかな。」
「大阪ですけど。」
「オーサ・カー。オーサ・カーてのはどこにあるんでしょ。
てなことを勝手にしゃべらさないで、どこかで止めておくれ。」
「お客さん。変。」
「変なのはいつもいわれていて、別にいいんだが、さっきの約束は
覚えてらっしゃいますでしょうか。」
「え?なんか約束しましたっけ。」
「女か男かを確かめさせてくれる、というお約束。」
「そんな約束してません。」
「じゃ、1 突発性認知症、2 突発性健忘症、3 アルツハイマー。さ、どれだ。」
「じゃ2番。」
「うん。それなら左胸を触られても、次の席に移るまでに忘れる事が出来る。」
でとりあえずターッチ。
「うーん。判定不能。」
「え。それどうゆう意味。」
「最近のオリンピックとかでも性別の判定には
染色体検査をしなければならないくらい、いろいろ難しいんだ。
だから、多少、胸がふくらんでいるという程度で
女性と断定することは難しいんだよ。
では、性別不明のないしょまゆみさんの身上調査といきますか。」
「その前に、さっき1番から3番を突発性なんとかから選ばせたでしょ。
他の番号だったら、どうしたの。」
「え、1番は右の胸、3番はオマタといいたいとこだけど、両方の胸。
だから、2番でラッキーだったんだよ。今日はついてるねえ。
それはともかく、身上調査、身上調査。
では、好きな童話を3つあげてください。おとぎ話でもいいよ。」
「シンデレラ、白雪姫、王子とつばめ。」
「じゃ4番目は?」
「したきりすずめ。」
「で、この4番目に自分の奥底にひそんでいる願望や性格が顕れるわけだ。
ほんじゃ、今度ラブホ行く時はSMセットを用意してあげるね。」
「なんか変。ところでお客さん、お名前まだ聞いてない。」
「源氏名で山田太郎といいます。ところで、なんで源氏名てゆうか知ってる?」
「源氏名ってなぁに?」
「うーん。そこからか。えっとね。なんかウンチク語るのが面倒になってきた。
お店で本名を使うのがいやだから、芸名をつける。
まぁ、同名の場合もでてきちゃうしね。で、それを源氏名ってゆう」
「匿名とか芸名じゃなくて源氏名ってゆうんだ。で、なんで。」
「昔、宮中の女官が源氏物語の54の名前からとってつけてた。
京都の通りの名前から取った小路名というのもあったらしい。
それが、武家の奧女中にもつけられる様になって、更に遊郭の女郎にも
付けられるようになり、その様に本名と違う名前を水商売でつけるのを
源氏名という風に残った、らしい。はい、ウンチク終わり。
どうせ、源氏物語も知らないんだろ?ま、いいや。」
「あ。今、ばかにしたなぁ。」
「はい。ちょっとだけ。」
てな具合に飲み屋の会話は延々と続くのである。

ところが、たまぁに、暗い席がある。
「いらっしゃいませ。」
「うん。」
「この店、初めてですか?」
「うん。」
「お飲み物は何にしますか?
ブランデー?ウイスキー?焼酎?」
「ウイスキー、水割り。」
おもむろにおねえちゃん、水割りを作る。
しばし無言。
「お客さま、お名前、教えて頂けます?」
「田中」
おねえちゃん、話題に詰まる。
「どちらの出身ですか?」
「鳥取」
「鳥取て何が有名でしたっけ。」
「梨」
おねえちゃん、話題に詰まる。
「最近、新番組とか始まったけど
どんな番組、見ます。」
「テレビあんまりみない」
「休日とか何なさってるんですか。」
「寝てる」
おねえちゃん、話題に詰まる。
「お仕事とかきいてもよろしいでしょうか。」
「会社員」
「お名刺とかいただけるかしら。
まゆみと申します。よろしくぅ。」
名刺を渡す。
名刺をもらうがきいたこともない会社。
おねえちゃん、話題に詰まる。
しばし無言。
おねえちゃん、飲むしかないと思う。
「私も一杯いただいてもよろしいでしょうか。」
「どうぞ。」
おねえちゃん、しばし自分が水商売に向いてないのかと悩む。
「どんな女の子が好みなんですか。」
「好みは、特にない。」
「好きなタレントとか。」
「テレビあんまりみない」
おねえちゃん、話題に詰まる。
しばし無言。
客、嬢、ともにちびまるこちゃん、顔に縦線の影状態。
しかも時計の針は15分しか進んでいない。
おねえちゃん、黒服に助けを求めるまなざし。
でも、黒服、気づかない。
てな具合に飲み屋の沈黙は延々と続くのである。

「おい、ポン吉、この違いはどこからくるんだろう。」
「はい、師匠、男女の会話はキャッチボールですからね、
投げる方と受ける方のどちらかにやる気がないと成立しないですね。」
「しかし、ここまでやる気のない客てのも、
金をドブに捨ててる様なもんだねぇ。」
「映画を見に行って居眠りしてる様なもんですが
それだけ、期待と現実のギャップが大きかったんでしょうかね。」
「こういうキャスト殺しのゲストてのは時々みかけるんだが
多分に人見知りの性格のせいでもある様だね。
しかし、それなら知ってる店に指名で入ればいい様な気もするなぁ。」
「いや、こういう客はどこでもあまり大事にされないから
ついつい、新規開拓を試みて、失敗を繰り返す。
昔、口説いてたおねえちゃんに電話をかけると、今、電話中だから、
又、かけ直すね、と言って切られる。
で、電話中にキャッチが入ると、今、キャッチが入ったから
後から電話するね、と言って切られる。
これと同じで指名がかぶると一番最後に回されて
今、指名のお客さんが入ってる、
と言って3分でよそへ行かれてしまう
というパターンの繰り返し。」
「そうだな、3分で指名料2000円も取られたらいやになるわな。
1時間で4万円か。そんだけ払えば高級ソープにいけるな。
ま、お互い、しゃべるのが商売なだけに、こんな経験しないでよかったねぇ。」
「いやいや、この前、弟子のしっぽをキャバにつれていったら
こんな状態でしたよ。」
「あいつのしゃべりはまだ商売になってない、てことだな。」
「師匠の様に、金ももらってないのに、あそこまでしゃべりつづけるのも
いかがなものかと。」
「わしの倍はしゃべってる、お前がいうな。」
「いやぁ、時給が師匠の半分ですから。」

とゆうところで
お時間もよろしいようですので
続きは、又の機会にという事で。

ちゃかちゃんりんちゃんりんちゃんりん