舞台でのピアノ演奏は暗譜が常識。
これ、最初にやったのはリストだと言われてるんで、タイムマシンがあったらホンマ迷惑やしやめてくれへん?って直談判しに行きたいと思ってるんですけど(笑)
最近、暗譜について考えさせられることが続きました。
先日の、伊藤先生のリサイタル。
先生、全部の曲のコピーを作って来られてて、自分でめくりつつの演奏でした。
別に譜面置いて弾いてはるからって、先生の音楽の価値が下がるわけでもなく、ピアニストなら誰しも経験のある、暗譜がとんだら、、、っていう恐怖や不安と戦わずに安心して自分の音楽に入れるなら、譜面があった方がいいかも、って思いました。
ただ、譜めくり苦労してはったので、言うてくれたら譜メクリストして差し上げるのに、って思いましたけども(笑)
一方、いよいよ日曜日に迫った生徒ちゃんたちの発表会。
昨日来た生徒ちゃん、この時期になってまだ同じ所で音が分からなくなって止まってしまうので、なんでやろな?って思って、まぁ一番は練習不足、気合不足だとは思いつつ(;^_^A
ちょっと止まるたびに楽譜をメッチャ見てるのと、いまいち音楽に入り込んでないのが気になったので、
一回楽譜置かないで弾いてみようか!
と荒療治してみました。
そしたらあら不思議、楽譜を見ない方がスムーズに音楽が流れるし、音もよくなりました。
やっぱり自分の音をしっかり聴くっていうことは大切な事で、譜面を見る事で注意力が視覚に半分取られるような感じになるのかな、と今更ながら発見。
もう15年以上ピアノ教えてますが、今の子は忙しいし、暗譜で弾く事にはこだわらず、楽しくピアノ弾いてくれたらいいわ、って、発表会でも一度も暗譜を要求したことはないんです。
でも、今回ちょっと考えさせられました。
当日、お守り代わりに譜面を置いて弾くこと自体は今後も禁止するつもりはありませんが、自分の音楽をしっかりイメージして、音を聴いて音楽を作る、という訓練のためには、曲作りの中でやっぱり暗譜というプロセスが必要なのかも。
逆に、生徒さんの指導に関しては、暗譜で弾く事よりも、鍵盤を見ずに譜面を見て弾ける事や初見力が大事、という持論もあるのですが、、、これはどちらかと言うと趣味で楽しんだり、ポップス系奏者の道や、伴奏ピアニストなど、暗譜を要求されない世界での話を念頭においてのこと。
まぁ私の教室はプロを育てる所ではなく、生涯ピアノを趣味として楽しめる人、ピアノ演奏で誰かとハッピーを共有できる人になって欲しい、というのが目標なので、今までそれでいいと思ってたんですけどね。
楽しいだけの音楽は、手放すことも惜しくないのかも、、、と、最近考えたり。
今回の発表会を最後に退会する生徒さんもいるので、ちょっと寂しさや虚しさを感じたりもしています。
今までも生徒ちゃんたちには全力投球で接してるつもりだったけど、甘やかしてしまって、持ってる力を引き出してあげられていないのかも。
たぬぱんだ先生、この発表会が終わったら鬼に変身するかもよ(笑)
まぁ、とりあえずは今回の講師演奏は、第一部はバラード第一番、第二部はエチュード10-3と、どちらもショパンです。
私の演奏を聴くのも最後になる生徒さんもいるから、私の本気の演奏を聴いて欲しいと思って。
私の音楽に対する思いや生徒ちゃんたちへの思いを、演奏を通じて伝えることができるといいな。
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