「何故今日産まれたかとんと見当がつかぬ」







というわけで。

爆誕。子だぬき。




思うところあり

体調のこともあり

今まで更新してなかったけど…





お気付きかも知れませんが

そうです。

4月1日に産まれました。


緊急帝王切開にて。


バタバタしましたが、

夕方。16時半過ぎ頃。



飛び出してすぐに

ふえんふぇん泣いて。


(訳)

「何故出した!!」

「腹に戻せ!!!」

「まだ早い!!!」







そうですね。

予定日より22日早く

予定帝王切開日より1週間早く

正産期に1日届かない


36週6日での爆誕でした。



4月1日といえば

4月だけれど早生まれという日。

早生まれ最終日。




早生まれが悪いわけではないが

ここまできたら

どうにか1日待てないか

相談して

旦那とも沢山話をして。
(いうて時間もなかったけれど)



待つことはできるが

その分リスクは上がる。

万が一、破水したら

脳に障害が出る可能性が上がる。



というのがお医者さんの意見。


どうなっても

結果論でしかないけれど…


早生まれで悩む事を取るのか

万が一で一生の障害か



悩んだし、

泣けてきたし、

正しいかわからなかったけど



旦那と私とで考えて考えて伝えた。




「今日、お願いします」




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もしかしたら今日という事もあるかもとは

覚悟して家を出たけれど

なんだかんだまたすぐ帰れると思った。


結局、破水疑惑は、破水ではなかった。

簡易検査でも詳しい検査でも

破水とは判定されなかった。

ただ

破水ではないとすると説明がつかない

とは言われた。

(診察中もダラダラと出てきた)

羊水の量も少なくなってる、と。

また

臍の緒の位置が下にあるように見えて

それはかなり不安だと。


更に

念のため、とNSTを受けたところ

5分に一回張っていた。

数値的には5-60くらい。

私にとっては

抗がん剤の時に感じていたものと

とてもよく似てたので

緊張してるのかなーくらいにしか

思ってなかった。

あとは、身体の姿勢もかなーと。

でも。

抗がん剤の時は散々

大丈夫だよと言われていたのに

今回は皆、危ないと言った。



張ってなければ帰せたけど

入院しましょう。

今日取り出す事もあり得ると。



急ぎPCRを受け、

陰性確認後

車椅子で入院する病棟へ。



病棟の診察室に通され、

臍の緒の位置、

お腹の張り、

子だぬきの心拍を確認。



やはり、今日やった方が良いと言われた。

主人と相談させてくださいと伝えると

電話で相談する時間をもらった。

(患者以外は病棟入れないので)







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手術が確定してからは展開が早かった。

その間も一旦子だぬきの心拍が下がり

待機していた医師が一斉に集まってくるなど

ドタバタした瞬間もあり

説明を聞きながら点滴のルートを取り

手術着に着替え

20分後には手術入りますと伝えられ

すぐに手術室に移動

手術室は全摘以来だなと

考えてるうちに

麻酔…背中に痛い注射を打つ。

私はあれ苦手だ。

圧が辛かった。何だあれ。まじで。


子だぬきはずっとお腹で動いていた。

こんなに元気なのに

本当に危ないの?

本当に今日なの?

もう止められないけど

私の決定は正しかったの…?




目の前にカバーが広がり

何も見えなくなって

麻酔科の先生だけが私と話をする形に。



子だぬきが産まれるまでは

とてもとても早かった。


電気メスで自分の肌が焼かれるにおいに

何度か吐き気を覚えながら

何度か身体が揺れ

引っ張られ…


頑張ろう、頑張って、大丈夫

とか、小さく呟いて過ごしたと思う。


「もうすぐ産まれますよ」


麻酔科の先生に声をかけられて間もなく




子だぬきが産まれた。




出てきてすぐ泣いて

生きてることがわかる。


カバーの隙間から、

子だぬきが診察されているのを見た。


少しだけ会わせてもらい、

手を少し触り、

子だぬきは先に退出。


私は縫合があるため、そのまま。


ぼーっと

子だぬきが去っていった方を見つめ

ただただポロポロ涙が出ていた。


これで良かったんだよなぁと思いながら。


「安心した?」

と麻酔科の先生に声をかけられたけど


それだけじゃない

色々な思いでいたと思う。



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おつかれさま。


子だぬきから遅れること1時間。

部屋に戻る途中の

エレベーターホールで

旦那に声をかけられた。

面会ができないので

退院まではもうこれで最後。

たくさん話したかったけど


子だぬきには会えた?

頑張ってきたよ。

またね。


くらいかな。

寂しかった。

つくづくコロナが憎らしい。


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子だぬきは

2,500gには満たなかったけど

元気な女の子。

空腹だけはどうしても我慢ならない

脚力強め女子。


名前は、候補だけ決めてある。

退院して、夫婦で

もう一度キチンと子だぬきの顔を見て

最終決定の予定。


今はまだ

「子だぬ」

と呼んでいる。





超絶早生まれになり、

出産後、他の方のブログに

「祝!早生まれ回避!」

とあると、なかなか複雑な思いになった。


きっとどの方も

万が一早生まれでも仕方ない

という思いはあるだろうとは思いつつ

子だぬきが早生まれになった事を見て

(うちは違くてよかった)

と思われたくないという

非常に捻くれた思いでいました。

正直な話。



でももう良いかなと。





四月一日。

子だぬきが産まれたこの日は

わたぬき

とも読むとか。




わたぬき…


ゎたぬき…


…たぬき…




たぬき!!!!









…おあとがよろしいようで。