今朝、94歳の母が自室でバランスを崩して転んでしまった。ちょうど母の薬を買いに薬局に着いた所で、家で留守番していた娘から電話があり、「ナナが転んだ!」と言うので、とりあえず痛み止めを飲ませて様子見るように言って、一旦電話を切り、直ぐにビデオを確認。母の部屋にはモニターが置いてあるので、どんな風に転んだのか確認出来て、ウォーカーに捕まろうとした瞬間に左側にバランスを崩して倒れてしまったようだ。
オンラインで娘と母の様子を見ながら、今後のことも考えて必要なものを色々買ってから慌てて帰宅。パナドールOsteoが効いてるハズだけど、痛みはまだひどいらしく、足がしびれて体制を変えたくても足が動かせないとの事。私が帰るまで、娘はずっと背中で人間座椅子替わりにサポートしてくれていたから、ボルタレンを飲ませて、少しずつ何とか動かして、背中にあ三角クッション、痛みの酷い足側に枕を入れてサポート。
幸いサチュレーションは酸素投与で安定していたものの、転倒から2時間程経っても痛みが治まる感じもしないし、このままだったらトイレにも行けないので、ダメ元で救急に電話。お年寄りの転倒の場合、ひどいと何時間も待たされると話は聞いていたので、覚悟していたけど、「1時間程で行けると思います」と言われて、少し一安心。本当だったらバイトに行く時間が迫ってきていた娘は、職場に連絡して出勤時間を遅らせてもらい、出社していた夫には急ぎで帰宅してもらうよう連絡。息子のサポートワーカーさんに連絡して、午後、母の今後の予定が分かるまで付き添ってもらえるよう手配して、病院行きの準備を済ませ、待機。
30分過ぎたあたりで、一度チェックの電話が掛かってきて、サチュレーション等には変化がない旨伝えて、更に待つこと40分程。1時間ちょっとで救急車が到着して、母の様子を見るなり、2人では運べないからと直ぐに応援要請してくれて、直ぐに追加の2人も到着。痛みがひどいのでボードに載せてストレッチャーに載せる前に、まずモルヒネで緩和。それでも一瞬ボードに載せる時に、「痛いーーー!」と叫んでいた。この段階で、もうほぼ骨に異常があることはかなり明白に。今まで一度も大きな転倒もなく、ずっと気を付けてきたのに、、、体調が少しよくなって、自分で頑張って立ち上がってトイレに歩いて行くようになったのが仇になるとは…。
救急について、モルヒネを追加。動かせないのは辛そうだったけど、病院についたことで母は少し安心した様子。救急でしばらく待っている間に、家に来る予定だったナースの友人が駆けつけてくれて、ちょっと誰かと話すことで私も落ち着き、CTの順番が来るまでひたすら待ち続けた。夕方になり、やっとCTに行ったところ、見たことがない位、たくさんの入院患者が順番待ちしていて、どうりで時間が掛かったはず。たまたま担当してくれた人が日本人の親御さんがいる方みたいで、いきなり日本語で話しかけられてビックリ。お陰でいつもだと付き添うのだけど、外で待っていると、かなり離れた距離なのに中から母の「痛い~」と叫んでいるのが聞こえる。CT撮るために足をずらさなければいけなかったのだろうけど、モルヒネを何本も打っても激痛が緩和できなかったようで、涙が。。。
救急に戻ると、誰よりも先に外科のドクターが説明に来てくれた。やっぱり大腿骨頸部が骨折しているので、この場合、どれだけ年老いていても、病気でも、手術するのだそうだ。手術しないと介護で体を動かすこともできないし、一生歩けないのが確定するらしい。とは言え、94歳の母にリスクの大きい手術を越えられるのか不安が一気に押し寄せてきて、情けないことに号泣してしまい、ドクターもちょっと困ってしまった。どうしても一人で即答できなかったので、ちょっと夫に電話したら、「すぐそっち行こうか?」と言ってくれた瞬間、母が目を覚ましたので、事情を説明したら、驚くほどけろっと「うん、手術する!」と前向きな返事。ぐずぐずな私に心配掛けないためか、昔何度も骨折の手術しているから、そんなに大したことないと思っているのか、、、でも、母がそんなに前向きなら、私がNoと言える立場ではない。たとえ何かあっても、母が望んでいる方法を取るのが、今は最善だと思うので、ドクターに告げると、「Why not!」と明日にでも手術できるように手配する、と書類をその場で作成。あとは明日を待つのみとなった。
母のことが心配だったけど、モルヒネでほぼ寝ているのと、夜9時から大学の夜間授業がある日だったので、間に合うよう帰宅。救急のドクターには会えなかったけど、この後、ブロック注射を打ったら、もう少し痛みもコントロールできるはずとの事だったので、明日朝にまた来るから、ゆっくり寝ててね、と言うとうんうん、と可愛くうなづいていた。

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