子どもの本100問100答 司書、読書ボランティアにも役立つ

 

一般財団法人大阪国際児童文学振興財団

 

 

 

 

 

私は司書でも読書ボランティアでもないけれど、子どもが読む本について考えることがいくつかあったので、答えを導いてくれそうな本書を読むことにした。

 

結論から言えば、私の知りたかった「子どもにとって良書とは何か?あるいは悪書とは何か?」と言う問いに対する答えを、この本の中で見つけることができた。100問100答とある通り、多くの質問にある答えの通り、その回答は手短でシンプルな回答ではあったけれど、すんなりと腑に落ちたのは、自分自身が子どもだった頃に体感していたことだったからかもしれない。

 

100問100答とあるので、幼少期に読んだ本の探し方なども解説されている。記憶の隅に追いやられ、いつしか忘れられてしまった本のわずかな記憶を頼りに、求めている本を見つける様子には驚きを隠すことが出来なかった。発売されたと考えられる時代から表紙のサイズや色などから本を探し出す苦労も知らなかったし、作者ではなく、本の中に登場する主人公の名前を記録しているデータが存在することも知らなかった。

 

知っているつもりになっていて、知らなかったことを多く学べたように思う。