ダミアンハースト展。
美術に触れる機会が多くない私にとって久しぶりの美術館でした。
私がイギリス好きなことを知っていた知り合いが教えてくれ行ってみることに。
桜の季節に行くか散ってから行くか悩み、散ってからの会期ギリギリに訪れました。
桜の絵画ということなので、事前知識0でお花見気分で体験してみました。
中へ入ると一気に広くて白い空間に鮮やかなピンク色が飛び込んできました。
美術館って空調がきちんと整備されているからか、クリーンな空気と鮮やかな色に本物の桜を見るかのように高揚しました。
説明が書かれたものは見ずに、まずはひと通り愉しんでみました。
ある桜の絵の前で女性が絵をバックに写真撮影していました。
何故かその光景が心にグッときてしまいました。
なんだったんだろう…?
一旦その場を離れ、また別の絵を眺めながら作品がどんな風に描かれているか気になり近くから見てみるとまるで折り紙で折った桜を並べたように見え横から見てみると、かなり厚みや盛り上がった先が尖っていたりと立体感がありました。
そして桜はピンク色、ということを否定するかのように様々な色で描かれていました。
帰宅してから見たインタビュー動画で技法や色について知ることができました。
写真撮影OKということで撮影してみましたが、実物の魅力はなかなか写真には写せませんでした。
説明を見ずにまずぐるっと眺めると2枚の絵画に惹かれました。
奥にある絵画は初めに廻った時に女性が写真撮影をしていた桜の作品。
眺めていると生命力溢れるエネルギーに震える感じがしました。
タイトルは
「God's blossom(神の桜)」でした。
手前側のもう一枚は「fragile blossom(儚い桜)」
まだ寒い時期に開花したばかりの一本桜の凛とした姿という雰囲気がして心がスーッと洗われる感じがしました。
fragileなので作者の表現したものとわたしが受け取ったものは違うかもしれないけれど、
芸術の受け取りかたは自由だと思っています。
観ながらふと思ったのは、これは見る日の自分の心の状態で見方が変わるだろうから受け取りかたも変わるはず。
もう少し早めに一度見ておくんだった…
こんな風に感じた美術展って今までない気がした。
思えば数年ぶりの美術展なので、自分が色々変化しているからそう感じているのかも知れない。
「God's blossom(神の桜)」