会えるって当たり前じゃなかったんだ…

アーティストにとってライヴの日に向けて様々な準備をしている日々、
ファンにとってもライヴが発表され、チケットを購入した時から様々な準備が始まります。
当日どんな服を着て行こうか、プレゼントはどんなものがいいだろうか、久しぶりに会う友人たちへ何かプレゼントをしようか。
さらにはどんなライヴになるのかを想像したり、オープニングは何が演奏され、ラストはやっぱりあの曲かな?この曲も演奏してくれたらいいな…と毎日想像しながら過ごします。


2022.1.15


今回、コロナ禍で丸2年ライヴに行くことが叶わず、このライヴが決まりその日が近づいてくると、わたしは毎日カウントダウンをしながら過ごしていました。

そして津田さん、水晶さんの I.o.You のライヴから止まっていた時計を進めたいと思っていました。


月見ル君想フ。


ライヴハウスの名前のように月を見上げて会える日を毎日待っていました。


前日に間に合わなかったプレゼントの準備を当日済ませて開場時間ギリギリに到着。

2年ぶりに会う懐かしい仲間や、初めてお会いするSNSやI.o.Youの番組内でコメントを通してお話しをしてきた方と挨拶を交わしました。

変わらない友人の笑顔は時間をあっという間に繋いでくれた。

いつもより自分の身体と心が宙に浮いているようで鼓動も速め。

ふわふわしながらその時間を待ちました。

一曲目が始まると、やはりYouTubeやオンラインライヴとは全く違う光景がありました。
全身を共鳴させながら歌う水晶さん、そして時折り歌詞を歌いながらピアノを演奏する津田さん。
会場に響き渡る音楽を全身に浴びて、細胞が水を吸収するかのように音楽を吸収して瑞々しく浸透していくのを感じていました。

実はもっと心にグッとくるかな?と思っていたのですが、その浸透して細胞が活性化していく感覚になったことが新鮮でした。
2年前より水晶さんの声が伸びやかに響いてますます素晴らしいボーカルを聴かせて頂きました。
迷いや不安は昇華され、凛とした立ち姿がとても美しく、一瞬大きなホールで演奏する2人の姿が浮かびました。

ライヴ中盤ではメドレーで大好きな曲が演奏され、今までの想い出を振り返りながら聞いていました。
そこで改めて気付いたのが、I.o.You作品の多様性でした。
前身のツダミア時代から優しいバラードも多いのに、しかしその作品一つひとつが似通っていないことに改めて気づきました。
すでに知っていた名曲のようにスッと身体に入ってくるのにどこでも聴いたことがないしそれぞれが似ていないという引き出しの多さ。
アーティストによっては少し聞いただけでそのアーティストだとわかる特長を持っている場合もあるけれど、
I.o.Youの作品はこの先もきっとまだまだ可能性が広がっていくのだろう、わたしの知らない2人の音楽をまだまだ生んでくれるのだろう、どこまで進化していくのだろうと感じました。

まだ正式な音源のない曲。久しぶりに演奏された曲。
声を出せないけれど手拍子で盛り上がった
「あいまいなリズム」。
そして疾走感が新鮮なロックチューンと懐かしさが溢れ光が眩しく力強いメッセージのミディアムテンポの新曲が2曲。

津田さんがステージ衣装に選んだ大切なメッセージ「Love No Limit」。
バックの月とともにミニアルバムのタイトル

『Music is love』を伝えてくださったライヴでした。



人に会うことが当たり前すぎて気付かなかったけれど、コロナ禍で人に会えなくなって初めて感じた逢いたいという強い気持ち、人の温もり、再び会えるようになって感じた、目の前の人からの情報量の多さや発する感情のエネルギーの強さや繊細さ、逢えることが当たり前じゃなく、この瞬間は特別なんだという奇跡。

わたしの心を刺激し始めました。


好きな人達に会えるって当たり前じゃない特別なことなんだ。


喜びを忘れないように記しておこうと思います。