ソニーの小型ラジオSRF-M100 | じんけいの修理日記

じんけいの修理日記

趣味とボケ防止を兼ねて古いラジオの修理を楽しんでおります。https://jinkei.sakura.ne.jp/

2台とも鳴らないが二個一で何とかならないかというご依頼です。

 

 

フロント面に5と6のシールが貼付されています。5の方はフロントグリルが少し凹んでいます。

どちらのセットも音声は全く出ません。時刻の表示は出ますが、片方はタイマーキーが利きません。どちらも液漏れの跡があります。

 

 

 

こちらは5のシールが貼ってあったほうの内部写真です。シリアル番号のシールの下半分がなくなっています。電池の液漏れの影響もありますが、電池ボックスの幅が狭く、最近のアルカリ電池は径が太いためシリアル番号シールが擦れてはがれてしまうのでしょう。

 

 

 

シャーシを取り出してフロント面を見たところです。手前に見えている基板がマイコン基板、この下に信号基板があります。

 

 

 

マイコン基板を外したところです。

 

 

 

 

 

信号基板を見ているところです。漏れ出た電解液が広がっています。この写真ではわかりづらいですが。

 

 

 

 

漏れ出た電解液が影響を与えていそうなところを拡大するとこんな感じです。

 

 

 

 

 

 

液漏れしてそうなケミコンを取り去り基板をクリーニングしたところです。

 

 

 

 

パターンの引き回し方に問題ありの箇所がいっぱいありますね。

例えばこんなところ。ケミコンの足の間やケミコン直下にスルーホールやパターンを何本も通しています。

 

 

 

 

下側のケミコンのパターン上に小さな黒い点が見えますが、このところでパターンが断線していました。

 

レジストをはがしてみると、、、、

 

 

 

 

このパターンが断線しているとアンプに電源が供給されません。手直しした結果音が出るようになりました。

 

 

それぞれの機種の良いとこ取りをして何とか1台動作するものが出来上がりました。

 

 

今回取り外したケミコンです。

 

 

 

 

動作するものが1台出来上がったのでこれで良しとします。