ナショナルのBCL受信機です。チューニングつまみを引くとSLOWになる(プロシード2800のように減速機構を備えている)はずが、つまみが空転してしまってチューニングできない、また、ライトが点灯しないというご指摘です。FASTは一応チューニングできています。
この減速機構は無理な力が加わると内部のギアが破損してしまいます。本機も悪い予感がします。
フロントパネルを外したところです。
メイン基板を取り出しました。
松下のラジオは分解、組み立てがしやすい構造ですね。ソニーとはえらい違いです。個人の感想です。
減速モジュール(サービスマニュアル上はTuning shaft sss'yとなっている)を取り外したところです。
内部を見てみると、、、、
遊星ギアが粉々になっています。このため、SLOWにした時には動力が伝わりません。ギアの欠片は取り除いたのでFASTの時は引っ掛かりもなくスムーズに回転します。
というわけで、本機のFAST/SLOW切り替えは修理できませんでした。この部分が直らなくてもバックライトだけは点灯するように修理するかどうかは依頼人と相談だな。