CRF-320 これも再会 | じんけいの修理日記

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趣味とボケ防止を兼ねて古いラジオの修理を楽しんでおります。https://jinkei.sakura.ne.jp/

昨年6月に修理し、今年9月にはメーターが動かなくなったのでメーターのムーブメントを入れ替えたソニーの受信機CRF-320です。

昨年6月に修理した記録はこれ

 

 

 

 

そして、今年9月に修理した記録がこれ

 

 

 

 

で、今回はFMは受信できるがAM(LW, MW, SW)が受信できなくなったということで戻ってきました。

 

下の写真はラジオ日経6055KHzを受信しているところなのですが、メーターが振れず、音声も出ません。

 

 

 

 

中波を受信してみると、局発は正常に発振しているようです。したがってIF (455KHz)以降の回路が怪しそうです。

 

 

 

さっそく開腹。カバーを外しました。

 

 

 

 

 

フロント面を下にすると底部側から信号基板の一部分が見えるので信号を追いかけます。

 

 

 

 

455KHzに変換されたIF信号を増幅する回路に外部から455KHzのAM変調波を入れてみても。スピーカからは何の反応もありません。

 

どこで信号が途切れているのかをもう少し詳しく見るために信号基板全体が見えるように分割したところです。

 

 

 

 

 

さて、どこで信号が途切れているのか確認しようとしたところ、なんと、音声が出る状態(正常な受信状態)に戻ってしまっています。

 

 

一番怪しいのは下の矢印で示すコネクタの接触不良です。

 

このコネクタは信号基板の各ブロックに電源を供給しているコネクタです。コネクタ端子の内のAM IF増幅・検波回路への電源が接触不良で供給されなくなったようです。このコネクタはシャーシの分割を行う際、ハーネスに力が加わるのでコネクタ接点の接触状態が変わった(良くなった)のだろうと思います。このコネクタを含め、他のコネクタも抜き差しすることにより、接点間の接触不良が起きにくいようにしました。

 

 

 

下の写真は15.160MHzのCRI(中国国際放送局)を受信しているところです。

 

 

まる一日通電して動作確認しましたが問題となる症状は出ませんでした。

様子を見て問題ないようでしたら明日発送いたします。