CRF-200 残念だが直せん(続2) | じんけいの修理日記

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趣味とボケ防止を兼ねて古いラジオの修理を楽しんでおります。https://jinkei.sakura.ne.jp/

ちょっと前の続きです。

あらすじ:

音が出ないソニーのラジオCRF-200を修理しようとしたのだけれど、バンド切り替えつまみを止めているネジを外すことができず、修理不能ということで返却。その後、つまみを取り外すことができたということで再度当方へお送りいただき、修理再開。

音が出ない原因はスピーカーのボイスコイル断線と判明したものの、交換用スピーカーが見つからないので修理中断。で、現在に至る。

 

円形スピーカーであれば同じ口径のものは入手しやすいのですが、楕円形となると縦横のサイズがまちまちでなかなか合うものが見つかりません。CRF-200に付いていたスピーカーは外形が80mm x 160mm(取付穴は60mm x 120mm)  とかなり長細い形状をしています。外形幅が80mmを超えると物理的に取り付けられないので、まずは幅80mmのスピーカーを探してみると下記のようなものがありました。

 

 

 

上の写真の真ん中のSPを筐体に載せてみるとこんな感じで両サイドに隙間ができてしまいます。

 

 

 

バッフル板を介して取り付ければ何とかなるなあと考えていたところ、なんと、同一寸法のスピーカが見つかりました。

 

 

 

 

 

ボイスコイルのインピーダンスが少し異なるのと磁石のフレームが少し大きいだけで、これは使えそうです。

筐体にもすんなり取りつきます。同一サイズなので当然ですが。

 

 

 

 

これを取り付けて音出し。各バンドの受信チェックを行います。

 

 

ところで、前回外れなかったつまみのネジ(イモネジ)なのですが、締め付けた時に六角穴の部分が飛び出ているのが原因だろうと思い(飛び出ていると強い力が加わると頭の部分が開いてしまい六角レンチが空回りするので)、今回は締め付けた時に頭の部分が飛び出ないもの(短いイモネジ)を使いました。

 

 

 

 

下の写真は、中央がCRF-200に付いていたやつで、私には取り外せなかったイモネジです。周囲にスペースがあれば飛び出た頭をつかんで回せたのですが、ネジザウルスが入るスペースがなかった。右側のイモネジは今回同梱されていたものですが、長いので六角穴が開く恐れもあるので手持ちの短いもの(左側のネジ)を使いました。

 

 

 

パワーアンプ基板のケミコンが少し劣化していたので交換しました。写真は交換前。

 

 

 

 

容量の小さいものはフィルムコンデンサに、大きなものはニチコンのファインゴールドに置き換えました。

 

 

 

取り外したケミコンです。

 

 

 

この後動作チェックをして、問題なさそうであれば明日発送いたします。