三日月たぬきのWeb本屋さん

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閲覧有難うございます。特定個人の名前を出すのも禁止関西人の男。軽度発達障害の月に狂った人。本ブログで作品を紹介するエッセイや小説を連載中。小説宣伝相互評価依頼はお断りしております。甘口感想です。感想は一意見なので、気にしないでね!

閲覧有難うございます。特定個人の名前を出すの禁止。関西人の男。軽度発達障害の月に狂った人。本ブログで作品を紹介するエッセイや創作小説を連載中。小説宣伝相互評価依頼はお断りしております。甘口感想です。感想は一意見なので、気にしないでね!

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ハイファンタジー【ドラゴン好きな人いる? ~災竜の異世界紀行~】

□□□

なろう作品
紹介作
タイトル:ドラゴン好きな人いる? ~災竜の異世界紀行~
アドレス:https://ncode.syosetu.com/n1110es
ジャンル・ハイファンタジー
男性向け
長編
連載中
注意:やや男体化要素有り
あらすじ・ドラゴンに転生した主人公が母親に会うため旅をする。飯テロありのほのぼのファンタジー。

□□□
 
 ☆5段階評価。
 
ストーリー……☆☆☆☆☆
雰囲気……☆☆☆☆☆
文体……☆☆☆
キャラクター……☆☆☆☆☆
万人受け……☆☆☆☆☆
ニッチ受け……☆☆☆☆☆

 □□□

 『お前の力はその程度か!』勇者は叫んだ。
 他人の意見に振り回されて地を這《は》う蛇にはなるな。
 本当の底無しの力をみせろ。
 何百年の刻《とき》が過ぎた。
 お前はもう骨のない魂だと思い込んでいるのか。
 すっかり腐った肉に成り下がって。
 ただ泥を啜《すす》っているだけだ。
その深い眼《まなこ》は伝説だった筈だ。
 その狩る爪は気高い筈だ。
 なのに今は弱音を吐いて、心を左右されている。
 『お前の力はその程度か!』勇者は叫んだ。
 本当のお前の力は底無し《チート》の筈だ。
 俺が嫌いなのは王道《テンプレ》じゃない。自分の信じた道《作風》を行かない奴だ。 
 その翼で嵐を起こす事、恐れるな。
 弱い自分の襲い来る【影】に惑わされるな。
 例えお前を嫌いになっても、伝説《作品》は消えない。
書きたいものを書け。記したいものを記せ。本当のお前の書いた伝説《作品》がここにいる。
 自分の牙《文体》に自信を持て。自分の爪《作風》を信じろよ。
 お前は選ばれた伝説の竜《ドラゴン》なんだから。
 好きな奴だけ読めばいい。
 そういう覚悟を見せろよ。
 例えお前を嫌いになっても、お前の伝説《レビュー》は消えない。
 生半可《なまはんか》な気持ちで切り捨てなかった訳じゃないんだ。
 確かに馴れ馴れしい甘えや深入りはしない。だが、伝説《作品》への愛は深い。
失われた伝説よ蘇《よみがえ》れ強く生きろ。
 地獄から成り上がれ。お前は底無し《チート》の竜《ドラゴン》だ。

 お前の鱗《文体》は美しい青緑だ。
 お前の翼は自由だ。
 ただの蛇に成り下がるな。お前は天を飛翔《ひしょう》する。


 なろうテンプレが大嫌いな俺が、なろうテンプレに倒錯的な耽美性を見いだすのはおかしいだろうか。
 ここまでこのエッセイを読んだ読者にはわかるだろうが、俺は作品の好き嫌いが激しい。美意識も高い。俺は騒音が嫌いだ。汚いものは大嫌いだ。潔癖症という奴である。
当然だが、こんな俺を嫌いな奴も多い。だが俺は来る者は拒むし、去る者は追わない。未練たらしくうじうじしない。 このなろうで一番の『正義』は『過去に縛られる事』や『砂糖菓子のように甘ったるい馴れ合い』ではない。
『最高に最強に面白い作品』それだけが正義だ。
 俺はいつものように数多《あまた》の記号を当てはめたかのような無個性ななろうテンプレート共達の中でひとつ特異な倒錯性をみせる美しい竜の鱗《うろこ》をみつけた。その美しさはまるで青緑色の翡翠《ひすい》の冠《かんむり》の如く眩《まばゆ》かった――。
その作品の名前は(漢字が難しくて書けない笑)うそつき先生の【ドラゴン好きな人いる? ~災竜の異世界紀行~】(https://ncode.syosetu.com/n1110es )だ。確かにテンプレな異世界がタイトルに入っている。だが、この作品を上辺《うわべ》のタイトルだけで判断してはならない。俺はこの作品がテンプレだから好きなのではない。描写の中身《芯》の濃さに惹かれたのだ。
とにかく、地の文が濃い。まだ|拙《つたな》く弱い面はあるが、徹底的に描写を頑張っているのが判る。何より、主人公のドラゴンなどファンタジー生物の描写が耽美的と言えるほど美しい。確かに、俺はなろうテンプレは嫌いだ。だが、美しいものが好きという直感と本能でこの作品を読み進めてしまった。
 作者名もかなりグレてて好きだ。俺はなろうテンプレは嫌いでも、自分の道を真っ直ぐに行く作品は好きだ。なに、なろうテンプレでも気にするな。俺に作品を投げつける自信と誇りと勇気がある奴は投げてこい。
竜のような傲慢さを持つ奴よ、思い込みにとらわれるな。批判を恐れるな。『つまらない』と吠えてやろう。俺はお前を攻撃したいんじゃない。くだらない煽りやストレスでこんな事言わない。いままであった全ての事を突き詰めた信念で語っている。お前の作品がよくなる為なら、俺はいくらでも喚《わめ》く犬になる。
 俺は弱音を吐く奴が嫌いだ。なろうテンプレよりも。そしてそれは恐らくは俺の【影】だ。つまり、自分で自分が嫌いだ。俺はいつか必ずそいつを倒す。