「運」とは何か?②

 

先日、

 

「運」とは何か?、「運」の良し悪しを分けるものがあるのかどうか調べたくなった『たぬきだに』なのでした。

 

という投稿をしました。

 

本日は前回の続きについて綴っていきます。

 

<先日の投稿>

 

  本を読んでみた

 

今回読んだのは、作家の橘玲さんと行動遺伝学者の安藤寿康さんが対談した「運は遺伝する」という本です。

 

この本では「遺伝は人生の全てに影響を及ぼしており、性格や知能などあらゆることの30%~60%が遺伝の影響を受けている」ということが述べられています。

 

そして、2020年にアメリカのチャールズ・マレーさんが出版した「Human Diversity」では、認知能力の55%、学歴の50%、やる気の57%、さらにアルコール依存の44%、離婚の26%が遺伝の影響、と記されています。

 

この他にも、神経質、勤勉性、事故、犯罪、肥満、病気、モテ、お金の問題までもが遺伝することが分かってきているというのです。

 

例えば、交通事故の加害者が「運が悪かった」と発するケースがありますが、状況の認知&予測能力や、性格的な慎重さがあれば起こらなかったかもしれません。

 

先天的に持つ遺伝的特性がその後に起きる「運」の良い悪いといった事象に影響を与える、つまり「運は遺伝する」ということだそうです。

 

  「遺伝」以外の環境の影響

 

もちろん、「遺伝」の影響を受けていない40%〜70%の後天的な部分は、「家族と過ごす環境」や「友達などの周りの環境」によって変わるので、「遺伝」が全てではないということもこの本では詳しく述べられています。

 

因みに「家族と過ごす環境」の影響は0~20%、子どもが立派に育ったとしても、それは「遺伝」と「友達などの周りの環境」の影響が殆どで、自分の子育てが良かったおかげだ、とは簡単には言えない感じです。

 

ちょっと悲しいですが、「親は無くとも子は育つ」とはよく言ったもんですね。

 

  これで納得しました

 

これで前回の投稿で疑問に思っていた、先天的(遺伝的)な特性によって「運がいい人」がいるということが分かりました。

 

そして、ここからは余談ですが、後天的な「環境」や「努力」が加わると、さらに凄い人も現れます。

 

例えば、大谷翔平選手です。彼の193cmという恵まれた体格や運動神経は先天的な「遺伝」の影響を強く受けているかもしれません。

 

ですが、これに後天的に獲得したものが加わりスーパースターが生まれた、と考えられるのは、15歳の時に彼が残した目標達成シートを見れば分かる様な気がします。

 

15歳で「運」や「人間性」をこんな風に解釈しているとは・・・、いやはやなんとも凄い人ですね。

 

 

  結論

 

生まれながら(先天的)に持っている遺伝的特性で「運のいい人」は存在することが分かりました。

 

そして、後天的に獲得できる「環境」や「努力」により、さらにパワーアップしていくイメージも持てました。

 

 ですが、単なる「運(偶然)」で起きる出来事、「運命的」な事象というのはどう解釈すればいいのか、さらに知りたくなった『たぬきだに』なのでした。

 

⇒⇒⇒後日いろいろ本を読んでみましたが、

 

単なる「運(偶然)」や「運命的」な事象は、これによって大成功する一握りの「才能ある努力家」に結果的にもたらされていただけ、ということの様です。


いかに才能があって努力しても全員が大成功しないのはこのためで、こればっかりはどうしようも無さそうでした。

 

これ以上考えても仕方が無さそうなので、ポジティブに、明るく楽観的に、やりたいことをやって、運を良くしていきたいと思います!!