前回のブログで書いた「夜のピクニック」
残念ながら大阪に引っ越してくる際に売ってしまったようだ。
ここにしか本を置いてない!というカラーボックスに置いてなく、
長崎⇨福岡に移動する際には一緒に持って行ったハズだったのにと、泣く泣く読むのを諦めた。
さて、ここで橋下徹さんの本を読むことになった。
コロナ禍で政治の在り方への疑問が膨れ上がる昨今である。
自粛ムードが続くGWのある日、家にいるのが辛くなって少し外に出た時、
たまたま開いていた古本屋さんを見つけてしまった。
見ると2018年9月の出版なので、まだ読めるだろうと思い購入に至った。
読む前にまず意識した点が次のようなところだ。
1)橋下さんが(個人的に大嫌いだろうと思っていた)朝日新聞関連の朝日新書で出版していること。
2)良くも悪くも多いに政治の舞台で話題をさらったこと
3)吉村大阪府知事のリーダーシップもあり、「維新の党」に注目が集まっていること
購入金額は220円。購入を即決した。
1日で読み終えるかと思うくらいの文量だったが、実際には2日で読み終えた。
ただ、それは時間の都合上で、本自体には猛烈にハマった。
買って、読んで、とても良かったと思う。むしろ中古で買ってごめんなさいと思ったほど中身が濃かった。
「政権奪取論」という大層な名前と橋下さんのイメージから、どんなぶっ飛んだ奇策が書かれているのか!?と想像していたが、
何を隠そう、正々堂々とした強い野党の作り方と組織論(組織マネジメント)について正面から熱い思いを込めて述べられていた。
また、世間一般のイメージとは違い、橋下さんがいかに組織のあり方とコントロールに力を注いでいたか、
そしてルールを大事にしていたかもわかった。
例えば
朝鮮学校への予算を打ち切ったことも、ルールに基づき、朝鮮学校との折衝の上での打ち切りだったことや、
都構想反対派の副市長の抜擢など。
様々な分析班や橋下さんと行政との橋渡し役をつくり、スムーズな行政を目指したことも目から鱗の話だった。
書籍全体をとおして、具体的な事例を踏まえて書いていることもとても理解しやすかった。
例えば上記組織論について、自民党の組織マネジメントをベタ褒めしていた。
1、考えの違う人が幅広く混在しているにも、しかし重要な時には必ず一枚岩になる度量の大きさ
2、野党の考えをさりげなく取り入れ、政策に反映させていること(確かに・・・)
3、安倍さん他、菅さん・麻生さん・二階さんなど抑える人が抑えていること(要職に置いていること)
4、全国から地域末端までのネットワーク
・・・・・・などなど数限りない。
確かにこれらをあげられると、現在の野党に対抗する術も、盤石な組織もないように感じる。
(盤石な組織という点では、公明党と共産党が当てはまるかもしれないが、
自民党並みに無党派層の支持を集められる強い党はないと考える)
こうした自民党の組織の体勢を理解した上で、
強い野党をどう作るか、どう国民に根付かせていくかという橋下さんの視点はとても興味深く、理解できることが非常に多かった。
「強い国政政党を作るには、地方で実績を詰むことが重要だ。」
確かにそうだ。実績がなければ有権者は判断ができない。
国と地方では政治と行政のあり方はまた違うが、行政を導いた経験がないのに急に政権が担えるかというとそうではないと思う。
実際に維新にはトンデモ議員だなと思う人がいる(た?)が、
今、大阪に住んでみて大阪の維新はしっかりしていると感じることもある。
非常に簡潔にまとめてしまってはいるが、本書籍を通じて、
橋下さんが大変勉強家で、知識量がものすごく豊富なことがとても伝わってきた。
相当頭の中に知識が詰まっていることが、文章から読み解けた。
また、大変勉強になったことからも1回200万円(と言われている)講演を聞くより、本書を読むことができて、遥かにコスパが良いと思った。並々ならぬ熱量を本書から感じたので、講演を聞いたのと同じような読後感もあった。
朝日新書から出したことになんの狙いがあったかはついぞわからなかったが、政治のとりわけ野党について深く考察することができた。
ただ、あえて1つだけここで残しておきたいことがある。
橋下さんは冒頭、安倍自民党の方向性には概ね賛成だと述べている。
そして、無党派層を取り込み、強い野党をつくるためには、
現在の政権とは真逆のことを強くPRして有権者の心を掴む必要があると説く。
さて、仮にいま橋下さんが本当に国政に帰ってくるとしたら
強い野党を目指し、政権奪取を目指すのだろうか、
その際、概ね賛成の現政権に対して、橋下さんはどうした点を対抗軸に打ち出し、選挙の争点にするのか気になった。
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