私が人生の中で、もっとも長く携わってきた職業が、公立中学校教員です。

私が勤務した公立中学校には、例外なく「給食」がありました。

いわゆる「学校給食」です。

私が実際に体験した「学校給食」は「自校方式」と「センター方式」です。

「自校方式」は、校内に調理場があり、メインのおかずを作ってくれます。

「センター方式」は、市の中心部に「給食センター」を設置し、主食・副食を

一括して作り、配送車を使って各校の給食室に運んでくれます。

そしてどちらの「方式」にも存在するのが、「学校給食調理員」の皆さまです。

 

「学校給食調理員」の皆さまは、子どもたちの健康と笑顔を支えるために、

「徹底した衛生管理」という厳格な「壁」と日々向き合っています。

普段はなかなか見えにくい調理現場の苦労や、特に気を配っているポイントを

整理してみました。

 

 第1に 絶対にミスが許されない「衛生管理」についてです。

給食現場では、一歩間違えれば集団食中毒につながるため、家庭料理とは比較

にならないほど厳しい衛生ルールが敷かれています。

 

 ①食材の厳格な加熱と検収

  すべての食材は中心温度を何回も測定し、完全に火が通っているか記録に

  残します。 

 ②徹底的な手洗いと消毒

  1日に何度も、秒数や手順が決められた手洗いとアルコール消毒を繰り返

  すため、深刻な手荒れに悩まされる調理員の方がいらっしゃいます。

 ③私生活への制限

   食中毒(ノロウイルスなど)のリスクを避けるため、プライベートでも、

  生の食材に対する食事制限が義務づけられている現場があります。

 ④異物混入の防止

  髪の毛一本すら落とさないよう、帽子やネットの着用、粘着ローラーでの

  服装のチェックを徹底します。ネイルやヘアカラーが禁止されるなど、身

  だしなみの制約も多いです。

 

もちろん私が日常お世話になっている老人ホームの「調理員」の皆さまも、徹底し

た「衛生管理」をしていらっしゃいます。

しかし「学校給食調理員」の皆さまは、おそらく究極の「衛生管理」を要求される

のだろうと思われます。

しかも大変さはそれだけではないのです。(つづく)