再び、学術会議員の選任問題を取り上げます。

ここでは、学術会議のことは別問題として、

菅総理大臣のいいかげんな発言についてのみ取り上げるものです。

菅総理大臣の何度か言っている話、言うたびに話が変わっていく。

まったく辻褄の合わない馬鹿馬鹿しくなるような話を繰り返しています。

 

菅内閣発足後のこれまでの世論調査によると、

9月16~17日の日本経済新聞調査では、内閣支持率74%、支持理由は首相の人柄や安定感を挙げる回答が多かった。

同じく10月23~25日の世論調査では菅内閣の支持率は63%だった。

NHKが10月9日から3日間行った世論調査では菅内閣支持率は55%。

 

支持する理由は、菅総理大臣の人柄が信頼できるとか、安定感があるとか、実行力があるなどですが、いったいぜんたいこの人の何をみて、そのような考えが生まれ支持する理由となるのかがさっぱり分かりません。

 

以下は、学術会議選任問題で菅総理大臣が発言した内容です。

順を追って列記します。

発言の度に言っている内容が前後の辻褄の合わない話に変わっています。

 

何ゆえにこのように変わるのでしょう!?

その場しのぎ、いいかげん、ごまかして逃げる、

それ以外に考えようがありますか?

 

菅首相は10月9日の朝日新聞などのインタビューで6人を除外した理由について

「総合的・俯瞰的な活動、すなわち広い視野に立ってバランスの取れた行動をすること、国民に理解される存在であるべきことなどを念頭に判断している」「推薦された方々がそのまま任命されてきた前例を踏襲していいのか考えてきた」と説明。

自らの判断であることを強調した。

 

ところが、その一方では、除外された6人を含む105人全員分の推薦者名簿は「見ていない」というおかしな発言。

9月28日に決裁する直前に、6人が除外された後の99人分の名簿を見ただけだと説明した。

 

105人の推薦名簿を見ずして、いかように“総合的・俯瞰的な活動、すなわち広い視野に立ってバランスの取れた行動をすること、国民に理解される存在であるべきことなどを念頭に判断”できるのでしょうか?

 

12日、加藤官房長官は、以下のように説明。

「6人除外ではなくて、99名が任命されたということ。それについては最終的にはもちろん総理が最終決裁者であります」と、菅首相が決裁したと明言。

 

しかし、菅総理は、これ以前に、

「わたしが最終的に決裁を行ったのは、9月28日。その時点では現在の最終的に会員になった方がそのままリストになっていたと思う」と発言しているのです。

 

菅首相は、日本学術会議が推薦した105人の推薦リストを「見ていない」と発言している。

自分が見た時、リストはすでに99人だったと説明している。

加藤官房長官の話と整合性がとれませんね。

 

これに対し、加藤官房長官は、

「決裁文書には推薦名簿は参考資料として添付されていますが、参考資料まではくわしく見ておられなかったと、(首相は)指されているのだろうが」などと言う。

 

推薦名簿は参考資料だったと・・・しかもその参考資料を見ることなくどうやって99人を任命できるのか?菅総理が言うには自分の手元に来たときは99人だったと・・・

もう、言ってることがハチャメチャですよ!

 

そして、昨日10月28日の国会では・・・

6人除外の理由の説明を拒んだ上で、

民間研究者の少なさや出身大学の偏りを踏まえて「私が判断した」と述べた。

推薦通りに任命する義務がないとする見解は「政府としての一貫した考え方だ」と強調し、改めて任命することも否定した。

 

立憲民主党の枝野幸男代表は任命拒否に関し、

首相が先の記者会とのインタビューで、

学術会議が提出した105人の候補者名簿を「見ていない」と発言したことに触れて「誰がどんな資料や基準をもとに判断したのか」と質したのであるが、

首相は「人事に関すること」を理由に答弁を避け、

「多様性が大事だということを念頭に、私が任命権者として判断した」と主張。

さらに「国の予算を投じる機関として、国民に理解される存在であるべきだ」と見直しの必要性を訴えたわけだが、ここでまた矛盾発言である。

 

推薦名簿は見ていないで、

どのように選任したのかについては、人事に関することだとして答弁拒否、

要するに選任経過が公表されないわけであり、

それにも係わらず、

“国民に理解される存在であるべきだ”と言う。

 

・推薦名簿は見ていない。

・でも99人は、任命権者として判断した。

・選任経過は人事に関することだから答弁しない。

 

何が何だかさっぱり分からない、

これでどうやって国民に理解される機関になり得るのか!?

 

最初から、延々と辻褄の合わないおかしな答弁を続ける理由は何なのか!?

その時、その時の発言だけを聞いていると、疑問に感じないかも知れませんが、

発言を順繰りに見ていくと、この人の何を言っているのか分からない支離滅裂ぶりは、

一般国民にとって史上最低最悪だった安倍総理大臣レベルかそれ以下ではないか。

 

この人の人柄が信頼できるから菅内閣を支持する?

はぁ???

どこを見てそんな考えが生まれるのだろう、さっぱり分からんよ!