東京電力福島第一原発で発生した汚染水を浄化処理した後の放射性物質トリチウムを含む水の処分を巡り、政府は今月中にも関係閣僚による会議を開き、海洋放出処分の方針を決める。

福島第一原発では、事故で溶け落ちた核燃料(デブリ)が残る原子炉への注水などで大量の汚染水が発生し続けている。東電は、汚染水をトリチウム以外のほとんどの放射性物質を除去できる多核種除去設備(ALPS)で浄化処理した後の水をタンク内に保管。

量は約120万トン(タンク1000基)に上る。

(敷地内は保管タンクがぎっしりと並んでいる:下のURLから現地写真を見てください)

東電は、2022年秋にタンクの保管容量が限界を迎える見通しを示し、このため、政府は放出処分へ向けて検討を急いでいた。

保管する処理水の約7割は浄化が不十分で、トリチウム以外の放射性物質も国の排出基準を超えて残る。

海洋放出を巡っては、全国漁業協同組合連合会(全漁連)の岸宏会長が15日、経済産業省と環境省で両省大臣と面談。「漁業者の総意として絶対反対」とする要請書を手渡し、「海洋放出となれば、風評被害は必至。漁業の将来展望を壊しかねない。慎重に判断してほしい」と求めた。

 

以上、東京新聞10月15日23:11より抜粋転載。 

https://www.tokyo-np.co.jp/article/62141

 

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3.11の原発事故から、もうすぐ10年、いまだにこんなことをやっている状況なのだ。

要するに原発は事故が起こったら最後、いつになっても解決終息はないと言える。

それなのに政府は、新たなる安全基準を満たせば再稼働の方向で動いている。

放射能を制御出来得る能力は人間にはないのに、どこまで馬鹿かと思う。

 

こんな危険な原発を「安全安心クリーンなエネルギー」と宣伝しまくって次から次へと原発を増やし続けたわけであるが・・・

昭和30年(1955年)頃から始まった原発建設へ向けての調査や実験は、以下の動画を見れば分るが、馬鹿馬鹿しくなるほど幼稚で杜撰なものだった。

65年も経つ現在にしたところで、根本的な部分では“出たとこ勝負”で「今」だけを乗り切ってしまえば、あとはあとでという杜撰さなやり方であると思いませんか。

 

動画を見れば思います。

いくら65年前と言え、あまりにも原子力や放射能や環境問題をいいかげんに考えていると思います。

しかも今だって、根本のいいかげんさは何も変わらない。

 

茨城県映画「東海村・・・第一部」(1956年制作)

https://www.youtube.com/watch?v=U49jIHG2mFg

 

(1分10秒あたりから1分30秒近くまで文字起こし)

海に面しているので、放射能を含む汚染水処理にも非常に好都合であります。

(3分00秒あたりから3分40秒あたりまで文字起こし)

中央気象台により気象予備調査が行われます。

まずは松林の中で発煙筒を焚いて、気流の状況を調べます。

これは、将来に汚染された空気を無害(無害:この部分音声不明瞭)にするための煙突の高さを決定するための重要な資料となるものであります。

パイロット観測は、直径80cmの気球を打上げ、その気球の移動を1分ごとにカメラに収めて、地上500mまでの風向きや風速を調べるものであります。

 

 

茨城県映画「東海村・・・第二部」(1958年制作)

https://www.youtube.com/watch?v=9nwozhT1CoQ

 

(11分20秒あたりから13分くらいまで文字起こし)

海岸線から500mの沖合いで、海流調査が行われました。

これは、原子炉から出る放射性廃棄物を海に捨てる時のパイプの位置を決めるもの

であります。

目標地点に浮きをつけた旗が投げ込まれます。

この地点を基点として、赤い染料を水に溶かして、ゴムホースで海水に流し込みます。

青い海に流し込まれた赤い染料は、潮の流れに従って次第に広がっていき、時間を決めて、これを調べ、付近の海流を調査します。

沿岸の住民や漁民に与える放射能の危険の一番少ないところへパイプが引かれます。