ここしばらく、西日本では大雨になることが多いせいか、去年7月に書いた記事である
「1時間雨量120mmの雨ってどんな感じの雨かわかります?」
https://ameblo.jp/tanubouya1205/entry-12387578771.html
これ↑に、毎日10~20アクセスあります。
そこで、新たに災害に関する話で土木的なことを誰でもがわかるような表現で、
シリーズ化することにしました。(専門的な細かい話は飛ばします)
今日はその初回で、『1時間雨量100mmとはどんな雨?』です。
この数年来、豪雨災害が多くなって、よくニュースで、
○○では、1時間雨量が100mmでした・・などという言葉が流れますよね。
こんな雨は、数十年前までは、
数十年に一度くらいはあるかも知れないくらいの確率の雨だったのです。
近年では、雨が多い地域では、数十年に一度どころか、1年に複数回起り得ていますね。
1時間雨量100mmとは、図が雑ですが・・・
下のような水漏れのしない箱を外に置いておいたとき、
1時間で水深10cmまで雨水が溜まる状態です。
1メートル四方の面積当たりに、
1時間で、2㍑ペットボトルで50本分の雨が降るということです。異常でしょ!
気象庁の区分を言葉で言うと、
時間雨量80mm以上を「猛烈な雨」とし、
状況的には「滝のような雨」「息苦しくなる様な圧迫感、恐怖を感じる」としています。
水深10cm?大したことないんじゃないかと思うかも知れませんが、外でこんな雨に遭遇したら恐怖を感じると思います。
1時間降雨量100mmというのは、あくまでも、1時間合計で10cmということで、その間では雨の降り方は強弱があるわけで、「強」の時の雨の強さは異常としか言いようがないくらい強い雨です。
そして、水深10cmと言っても、これは水平な位置での話であり、
実際は当たり前ですが、水はほんの少しでも低い方へ流れていくわけです。
地表面は浸透しない舗装面、浸透する舗装面、非舗装面とあるわけで、雨水はある程度は浸透しながら流れて行きます。
ごくわずかな地表の勾配でも水は低い方へ流れますから、100mmなんて雨が降ったら、
1m浸水区域などの被害区域はざらに出現してしまうわけです。
以上、当り前な話だったかも知れませんが・・・