2015年08月08日18時25分15秒にアップの1頁小説「恐怖のエレベーター」
を大幅加筆で書きなおして改題しました。
怖がりの方は、ここでお帰りになることをお勧めします。
パソコンに向かい、黙々とデータ分析の仕事をしていた。
ふと気がついたら、既に深夜になっていて、
他の部署のエリアの照明は消され、フロアにはもう誰もいなかった。
知らぬ間に、皆、残業を終えて帰ってしまっていたのだった。
もう僕も帰ろう。
机の上を適当に片づけパソコンの電源を落とし、鞄を持ち自席の灯りも消して、
エレベーターの方へ向かいつつ、自分の部署エリアの照明スイッチを切る。
もう、灯りは広いフロアの中で、エレベーターホールの薄灯りだけとなった。
広く暗いフロアに唯一人、何とも寂しげな気分になる。
ここは8階、エレベーター前のボタン ▼ を押す。
偶然か・・・押したとたんに、待っていたかのように扉が開いた。
しかも、乗り込んだとたんに扉が閉まり動き出した。
何か変・・いつもはもっとスローな展開なのだが、、
1階を押そうとして、僕はとんでもないことに気づいた。
愕然!
何これ!いったい、このエレベーターはなんなのだ!
行先階の表示ボタンがない (@ ̄Д ̄@;)
開閉ボタンがない ∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
非常時緊急電話がない ヽ((◎д◎ ))ゝ
下がっている感じだけは身体で感じる。
どんどん下がっていく。
僕は、いったいどうしたらいいんだ、焦り始める (((( ;°Д°))))
そして、エレベーターは、照明が突然にストンと消えて真っ暗になってしまった 。
真っ暗なエレベーターの箱は下がり続けていることだけを身体が感じる。
停まることなく下がり続ける・・・
そして、緩い横揺れが始まり、恐怖感が倍増する。
行先階数表示がないエレベーター、もはや真っ暗で何も見えない。
ただただ横揺れしながら下がっていく、もうとっくに1階なんか超えているはず。
下がる下がる、真っ暗闇のエレベーターの箱の中の僕は、この先どうなるのか・・・
いつ止まるのかも分からない、止まったとしてもそこがどこなのかも想像出来ない。
怖すぎるせいか、深すぎる地底のせいか、ギィーンというきつい耳鳴りが始まった。
止まる気配もなく下がり続ける真っ暗な箱の中に僕はいる、、、どうしたらいいんだ・・・
そうだ、スマホだ・・・明るくならない、反応しない、、
僕はどうしたらいいんだ・・真っ暗闇の中、僕の行きつくところはあるのだろうか?
(上の画像は、ネット内画像集からお借りしています)
※ 全然、怖くなかった? 読んで損した?
だとしたらすみません。m(__)m