暴露療法は強迫観念を曝け出し、それを克服していく方法だから、薬を飲めば風邪が治るというような簡単なことではない。

 

徐々にとはいうものの常に緊張が伴い、普通の人なら何でもない事でも疲労感が伴う。

その状態は、傍目で見ていると、

なんでこの人はこんな簡単なことに時間がかかるのだろうと思われる。

 

やっと、企業でのバイトが出来るようになったのだけれど、続けるのが困難になって来た。

人と接することによって起きる何らかの摩擦で体調までもがおかしくなってくるのだ。

そして、通院している精神科で、新たなる病名が告げられた。

 

「社会適応障害」・・・この病気の症状を簡単に言うと、

 

社会生活で、誰もが遭遇し得るストレスにうまく対応できず、

大きな精神的ダメージを受けて通常の生活が送れなくなる適応障害ということだ。

 

強迫観念に加えて人と接することも非常に苦手なことになってしまった。

元はと言えば、強迫性障害だからこそ、なってしまったさらなる障害である。

要は、社会適応障害の原因の一つは強迫性障害であるとも言えると思う。

 

どんな仕事でも、人とまったく接することなしということはないだろう。

その後、また公務員の短期臨時雇いのバイトをたまにするが、

始める準備、始める前は発熱で寝込んだり等、必ず体調が悪くなるようになってしまった。