以前、書いたものを掘り起こして、再掲載です。

一行詩(16):煙草と昔
2012年05月03日 17時45分35秒
テーマ:一行詩

現代より、ほんの少し前までは、煙草を吸うのは当たり前のことで、
それが、ひとの迷惑になろうなどとは、考えることもない時代が続いていました。
僕の知る時代のことを語ってみたくなりました。
今では、信じられない光景です。


141. 大混雑の朝の駅 煙草吸っても ノープロブレム


142. 煙草の吸殻を線路内に投げ捨てないで そんな放送繰り返し


143. 近距離列車の車内にもイス席脇に灰皿ついてた


144. 向かい席 赤ちゃんいても 煙草を吸って煙を吐き出す


145. 煙害で死ぬより先に 寿命が尽きる そんな時代だったよな


146. ちょっと一服 煙草取り出し 一本どうぞと友に差し出す


147. 一本どうぞと勧められ 吸いたくなくてもふかした時代


148. 一本いい?もらい煙草の奴がよくいた


149. 駅ホーム 大混雑でも煙草吸う 文句言ったら非常識


150. 携帯灰皿ありません 歩き煙草で路上投げ捨て これ普通


151. すみません火を貸してくださいなんて赤の他人に今じゃ言えない


152. 会議と言ったら煙草つきもの 煙の中で議事進行


153. お母さん 赤ちゃんあやして 煙をぷう~